小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。

2019.07.17更新

あ chickネコのブドウ膜炎


 あ
他の動物病院で、約2年、オフロクキサシン、プラノプロフェンなどの点眼をおこなったがよくならず、転院してきた症例です。

眼が垂れ下がり、内反をしているようにも見えました。

眼科の検査では、角膜に傷はなく、眼瞼の細胞診も上皮細胞のみ検出され、好中球、好酸球は診られませんでした。
また眼瞼結膜の遺伝子検査もおこないました。
1週間、レボフロキサシン(1.5%)の点眼をしましたが、変化はありませんでした。

ame
遺伝子検査はすべて陰性でした。 
以上の結果より、ウイルス、細菌系の疾患は可能性が低いため、ステロップ®を1日2回、点眼してもらうことにしました。

ame

ame
1週間後の様子。まだ眼瞼は赤いです。

 その後、オーナーの仕事が忙しくなり来院はありませんが、ステロップ®を点眼してから1週間位でよくなったそうです。ただしステロップ®を中止すると再発する可能性が高いので、点眼を減らして使用をお願いしています。 
 ステロップ®は角膜潰瘍の副作用があるので、適時に検査が必要です。このオーナーも都合ついたら来院することをすすめています。

 ブドウ膜炎をおこす疾患として、バルトネラ、クリプトコッカス、ネココロナウイルス、ネコヘルペスウイルス、ネコ白血病ウイルス、ネコ免疫不全ウイルス、トキソプラズマなどがあり検査もできますが、原因の特定は難しいことが多いです。そのためステロイド点眼、アトロピン点眼の対称療法になることが多いです。


 

 

   calendarright arrow当院の診療カレンダー

traincarright arrow【当院への交通アクセス、駐車場】

padright arrow【最寄駅、登戸駅からの道順】


投稿者: オダガワ動物病院

entryの検索