小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.05.02更新

あtiger遺伝子診断診断した猫ヘルペスウイルス結膜炎


あ

あ

 1歳の避妊済みのアメリカンショートヘアーです。結膜炎を繰り返すため来院しました。涙液量(STT-1)は右眼は25mm/min、左眼は30mm/minで、フルオルテスト、左右眼とも正常、結膜の細胞診は左右眼とも白血球が散在されました。原因の特定につながることを期待して、猫上部呼吸器パネルの検査をおこないました。

あ

 結果は(上記)猫ヘルペスウイルス感染が陽性を示しました。仔猫のとき猫ヘルペスウイルス感染に罹患すると、ウイルスは三叉神経に感染し潜みます。潜んでいたウイルスは『ストレス』、『免疫の低下』などにより、末梢神経を伝わって移動して、眼瞼に到達して結膜炎をおこします。ヒトでいう帯状疱疹に似たような発症をします。

 治療には抗ウイルス剤の投与が大切で本日より始めてもらいました。抗ウイルス剤は初期のほうが効能は診られます。この症例は少し時間がたっているので時間はかかると推測しています。

 


direネコの病気

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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.02更新

あ
tiger子猫のノミの駆除、生後最短で使用可能や薬剤は

 

 ノミが沢山いる生後40日位の猫が保護しました。まずシャンプーをしましたが、うまくいかず来院した仔猫です。
 まず、シャンプーでは残念ながらノミおちません。(ノミとりシャンプーをふくめ)
シャンプーでは洗い落とす効果はありますが、ノミは失神するのみです。

今回使用したright arrowノミ駆除剤レボリューショは生後6週令から使用が可能でノミ駆除98%です。

 またノミは人にも感染します。早めの駆虫がお薦めです。

 


ノミの感染皮膚 皮膚は『黒こしょう』をまいたように見えます。


ノミ(顕微鏡所見)


ノミ駆除剤レボリューション

レボリューションは背中滴下すれば血中を介して全身に回ります。簡単にできます。

 冒頭の症例は保護して約3週間後に来院しました。その日レボリューションを滴下したところ、翌日にはノミはいなくなりました。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.02更新

あtiger猫カゼ(FVR感染)、二次感染症例


あ愛護施設から本日つれてこられた生後4ケ月の雌の仔猫です。

外見からright arrow幼少期に多い猫カゼ(FVR感染)の様子がありました。
この疾患はヘルペスウイルスの感染が主な原因です。

この症例は他に結膜の炎症が酷く、鼻汁もでていました。
そのため結膜、鼻汁の検査もしました。

仔猫でよくみられるright arrowノミはいませんでした。
right arrow検便陰性でした。

あ右鼻のぬぐい液の簡易染色、好中球が主体で中毒性変化がありました。(左鼻も同様な所見ため割愛します。)

あ右結膜のぬぐい液の簡易染色、好中球が主体で中毒性変化がありました。(左結膜も同様な所見ため割愛します。)

 食欲はありましたが、熱が40.0度もあり、元気はありませんでした。
以上の所見より、猫カゼ(FVR感染)に、二次感染が加わった症例と診断しました。

 処方は抗生剤の経口投与と点眼薬、点鼻薬として、抗生剤、インターキャット®を使用しました。

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dire1週間後の来院

あ

 体温も38.5度と正常に戻り、鼻・目の臨床症状はたいぶ改善され、この日、3種混合ワクチンを接種しました。

  この症例は回復しましたが、猫カゼになって期間が長い症例や、right arrow猫白血病(FeLV)right arrow猫エイズ(FIV)に仔猫から罹患している場合は回復しないケースや、副鼻腔炎がのこることもあります。

 また似ている疾患として、クラミジア感染があります。鑑別にはright arrow遺伝子の検査が必要になります。

 


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2018.05.02更新

おtiger仔猫の疥癬


 推定、生後5-6週齢の雄猫を保護し、自宅で飼育を希望したいため診察を依頼されました。(体重840g)体温、聴診は正常ですが、両目が結膜炎状態で、またクシャミも診られ所謂 猫カゼ(猫ヘルペス感染)に罹患しました。検便は陰性で、皮膚を診ているとノミが発見されました。本院付近で、保護された仔猫はこの猫カゼ、消化管寄生虫、ノミはよく診られます。
またこの猫はよくみると耳介に左右対称に痂皮が診られました。そこで皮膚を精査すると疥癬が発見されました。猫の疥癬の正式名称は猫小穿孔ヒゼンダニの感染になります。

a(写真1)この仔猫はよくみると、耳介の先に痂皮(黒矢印)が診られ、よく掻くそうです。

a (写真2)耳介の皮膚を調べると、疥癬(黒矢印)が診られました。(100倍)

あ(写真3)拡大すると疥癬はこんな様子です。(400倍)

 そこで治療ですが、ノミ、疥癬に効果あり、幼猫で使用可能な薬剤として、セラメクチンの皮膚滴下療法をおこないました。
この薬剤はノミへの効能は認可ありますが、疥癬は効能外使用になりますが効果あります。
使用の決め手は生後6週齢から使用の認可を得ている点です。
 疥癬によく使用されるイベルメクチンの中用量投与はこの時期、脳脊髄門が未完成で副作用が出る可能性があるため、この薬剤は助かります。ノミ、疥癬はヒトへも感染しますので注意が必要です。

 

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2018.05.02更新

a
tiger猫鉤虫 (Ancylostoma tubaeforme)

 本院の地域では猫鉤虫の感染は希です。今回は保護された仔猫で発見されました。症状は軟便のみが診られました。
 
■成虫
  猫鉤虫は犬鉤虫と極めて似ています。成虫は♂10-11mm、♀12-15mmで犬鉤虫よりやや小型で細長く、交接刺が長いことが特徴です。

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■虫卵
顕微鏡 100倍

 
顕微鏡 400倍

 虫卵の大きさは55-76×34-45umで顕微鏡所見では犬鉤虫とは区別はできません。
 感染様式は犬鉤虫とほぼ同様ですが胎盤感染は証明されていません。猫鉤虫の成虫寿命は約2年で、雌は最盛期に1日5千-2万個の虫卵を排泄します。ただし虫卵の排泄は変動がある点、また糞便中に均等に分布しているわけではないため1回の検便で必ず検出が可能ではありません。排泄した虫卵は7-10日で感染型幼虫(第3期フィラリア型子虫)になります。土壌や湿った環境に存在し、猫では鼻粘膜、皮膚の毛穴など経皮感染が主要な経路と考えられていますが、専門書によっては経皮感染は否定的で経口感染が主な意見もあります。寄生部位は小腸です.
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■駆虫剤

皮膚滴下タイプ
 
経口薬
 
 猫鉤虫の駆虫は線虫類のright arrow猫回虫と同じ薬剤になります。猫鉤虫が経口感染したときプレパテント・ピリオドは14-21日と報告されており、この期間を目安に再投薬が必要です。
 
  以前は猫に使用しない方がよいとされてきいたなジゾフェノール製剤(商品名 アンサイロールなど 製造中止)が多く駆虫剤として使用されていましたが、最近の薬剤はネコに副作用は殆ど心配なく行えるようになりました。

 


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2018.05.02更新

あtiger猫へモプラズマ
(旧名 猫ヘモバルトネラ、猫伝染性貧血)



 あ
猫の赤血球に寄生したヘモプラズマ(青い点)

 写真のヘモプラズマは、以前リケッチア類による猫ヘモバルトネラ症と考えられてきました。また猫伝染性貧血とも呼ばれていました。しかし、遺伝子研究の発達で、真正細菌のマイコプラズマの遺伝情報を受け継ぐことが多いことが発見され、現在猫ヘモプラズマ症と名称変更になりました。
 
 猫がヘモプラズマに罹患した場合、元気消失・食欲低下・黄疸・間歇的な発熱、溶血性貧血などの臨床症状を呈します。なお犬でもヘモプラズマ感染はありますが希な疾患です。
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■感染様式 
 また不明な点も多くありますが、ノミ・ダニの媒介、輸血、喧嘩で感染が可能性が示唆されています。そのため屋外の猫に多く診られます。実験では猫がノミに刺された場合、数週間で感染が診られる場合もあります。
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■診断 
 血液塗抹標本で写真のように赤血球の膜表面上に単一、症例によっては連銭した、青~紫色の好塩基性に染色される斑点(0.3~0.8μm)がヘモプラズマです。この血液塗抹標本から探す方法は古くから行われていますが、ヘモプラズマは周期的(2-7日間隔の報告も)にしか赤血球に染色されないため、33-50%の感度しかないことが欠点です。
 
 そこで最近は遺伝子診断が使用されています。すると感度は87%に上昇します。
ヘモプラズマは3種類の菌種、Mycoplasma haemofelis、Candidatus Mycoplasma turicensis、Candidatus Mycoplasma haemominitusの混合また単独の寄生しておきます。この中でMycoplasma haemofelisが最も病原性が高い菌種です。Mycoplasma turicensis、Mycoplasma haemominitusは病原性は低く、感染があっても、症状がひどくなるケースは少ないです。血液塗抹標本上ではこれら3つの区別はつきませんが、 遺伝子診断では3種類の区別も可能です。しかし検査費は高くなる点、結果がわかるまで7日位かかる点が短所です。
 検査センターで集計した遺伝子診断の結果は、約33%(個体数91例)も陽性がありましたが、重度の貧血の症状を示すのはそのうちのわずかでした。以前は猫白血病・猫エイズに関係して発症あると考えられてきましたが、Mycoplasma haemofelisはこれらに関係なく感染します。

あヘモプラズマ遺伝子診断の結果

 本院の経験では春から夏に診られ、冬場は殆ど来院はありません。喧嘩のよる感染が示唆される場合や、また猫白血病、猫伝染性腹膜炎、猫エイズ陽性の症例は重傷化しやすい傾向はあります。年齢別に考察すると4歳未満の猫は、重傷例、再発症例が多いですが、4歳以上になると重傷例は多くはありません。
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■治療 
 臨床症状がない猫はヘモプラズマが発見されても1-2週間で自然治癒する場合もよくあります。また殆どの症例は1-2週間の投薬で駆除されることが多いです。
 治療剤はテトラサイクリン系抗生剤、第二世代のドキシサイクリンがファーストチョイスになります。ドキシサイクリンの投与ができない症例はニューキノロン系のエンロフロキサシンも考慮します。症例によっては赤血球の溶血を抑制する目的でプレドニゾロンの短期投与も必要です。
 重傷化するケースは進行が早く2-3日でDIC(急性ショック症状)を併発して死亡する症例もあり、上記の抗菌剤・プレドニゾロンに加えてや輸液、輸血の併用が必要な場合もあります。
 以上ヘモプラズマの治療は診断後、重症度に関係なく、臨床症状、赤血球数やHt、Hbを測定をして、経過を追った対応が大切です。
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■ドキシサイクリン塩酸塩(doxycycline hydrochloride, DOXY)とヘモプラズマ
 ドキシサイクリン塩酸塩の商品名はビブラマイシン®が有名です。分子量は大きい薬剤ですが油性で、細胞内に入り蛋白合成を阻害する特徴があるため、細菌のみではなくヘモプラズマ、クラミジア、リケッチア、マイコプラズマなどに対しても活性が認められます。半減期が長く、元祖テトラサイクリン抗生剤に比べて少ない回数で効能が期待できます。

◆治療の注意点
①猫は食道の運動が弱い為、ドキシサイクリン塩酸塩の錠剤を飲ませたあと水をあげないと、食道狭窄の原因のひとつになります。
②粉砕投与は薬剤の味が悪く、嘔吐、流涎、食欲不振の原因になり、うまく投与できないことが多いです。
③幼少期(筆者は犬猫では6ヶ月以内と考えている。)ではテトラサイクリン系の抗菌剤の投与は歯のエナメル質に付着するため普通控えたほうが良いです。(参考・ヒトでは8歳以内の子供にはそれなりの理由がないと投与しない薬剤です。)
④元祖テトラサイクリン抗生剤は腎臓排泄ですが、ドキシサイクリン塩酸塩は肝臓、腎臓が多少悪くても使用できます。
⑤元祖テトラサイクリン抗生剤は吸収の関係で同時に投与できない薬剤もありますが、ドキシサイクリン塩酸塩は殆ど影響をうけません。
⑥元祖テトラサイクリン抗生剤は猫に対して発熱の副作用がある見解もありますが、筆者の経験上ドキシサイクリン塩酸塩ではおきていません。

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■エンロフロキサシン(Enrofloxacin)とヘモプラズマ
 ニューキノロン系抗菌剤のエンロフロキサシンもヘモプラズマに効能はあります。商品名は犬猫用バイトリル®が有名です。錠剤のみでなく、フレーバー錠があるので、猫には食べやすく工夫されています。なお他のニューキノロン系抗菌剤のヘモプラズマへの治療効果はよくわかっていません。
◆治療の注意点
①猫はエンロフロキサシンの投与量を多くすると、10万分の1の確率で眼に盲目の障害がおきる可能性があります。残念ですが盲目の発生は投与前はだれも予想はつきません。
②能書に「猫は開始および使用年齢に制限なし」の記載があるように 猫は犬・ラット・マススと異なり幼少期に投与しても軟骨に異常を示さないと考えられています。エンロフロキサシンを幼少期投与したときの軟骨の形成異常は動物差があります。
③腎臓排泄なので、腎臓が悪い場合は投与量の減量が必要です。
④ニューキノロン系抗菌剤は吸収の関係で同時に経口投与できない薬剤もあり、時間を変える必要があります。
◆参考・ベージック講座 ニューキノロン抗生剤と幼少期
 ニューキノロン系抗菌剤は犬、ウサギ、ハムスターでは幼少期に軟骨形成が異常になる場合があり使用はしない方が良いです。
 ヒトでも基本的に犬、ラット・マススの実験報告からニューキノロン抗生剤は幼少期は使用を慎んでいます。しかしヒトは幼少期の軟骨形成異常の発生はなく、一部のニューキノロン製品は必要な場合は幼少期に認可されている製品もあります。猫はヒトと同様の傾向があるよう筆者は考えています。

 


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2018.05.02更新

おtiger猫の甲状腺亢進症


book甲状腺とは

 甲状腺は、喉元にある小さな臓器で、ヒトもネコも甲状軟骨の下にあり、ヒトは気管の上に蝶のように存在しますが、猫は形態が異なり、気管の左右に1対ずつあります。猫の体に大切な甲状腺ホルモンを作り、血管を通じて全身に送り込みます。甲状腺ホルモンは体を元気にするホルモンで、あらゆる臓器を正しく機能させるためのエネルギーを作り出したり、体温を適切に保つよう働いて、新陳代謝のコントロールをしています。交感神経や心臓などの活動を高め、脈拍を調節するなどの働きがあります。
 甲状腺ホルモンはT4、T3という形態で分泌されます。T4が70-80%の分泌を占めます。T3は日内変動が激しいため、臨床の場ではT4が主に測定されます。

book猫の甲状腺亢進症とは

 猫の甲状腺亢進症は8才以上で診られます。正確な統計はありませんが本邦では3-4%の猫が罹患しているとされています。原因は甲状腺の腫瘍(腺腫、腺癌)また過形成によるホルモン過剰分泌です。しかしこの腫瘍に対する全身の症状は殆どありません。欧州の猫の甲状腺亢進症の猫とは病理所見は異なります。また本邦の甲状腺亢進症は片側の腫脹が多いですが、欧米では両側が多いそうです。

 この病気の歴史は以外に浅く、1980年ごろから発生が診られるようになりました。そして最近は高齢猫では増加傾向になっています。原因は猫の食事は1980年ごろからキャットフードが多様されるようになったことから食事説、また罹患猫が都会に多かったことより、大気汚染説などありますが、どれも否定的で、正式には不明です。
 
  ヒトの甲状腺亢進症で8割を占めるバセドウ病は自己免疫疾患(TSHレセプターに対する自己抗体)でおきます。そのためヒトでは比較的若い20-40代の女性に多い疾患で(ヒト、男性1対女性4の割合)猫の甲状腺亢進症とは病態が異なります。(猫の8才はヒトでは約50才)

book猫の甲状腺亢進症の症状

 症状は甲状腺ホルモンがたくさんでる疾患なので、体はエネルギーを必要とします。そのため猫は多食傾向になります。また多食のみでもエネルギーが消化しきれない場合、筋肉、脂肪も燃焼されるため、痩せてきます。交感神経を刺激して心拍数が増加するため、動悸、パンテング、血圧上昇がおき、また突然死の原因にもなります。私たちに例えれば、入試の合否判定のようなドキドキした状態で毎日を過ごすようになります。嘔吐、下痢がなかなか治らず来院するケースもあります。

 さまざまな臨床症状がありますが、最近の症例は、昔の教科書に記載されていたような興奮が激しい猫をみることは殆どなくなり、よく見てないと見逃しやすい症状が多いです。

book猫の甲状腺亢進症の診断

 血液、生化学検査では特筆した症状はりませんが、肝臓酵素(ALP,AST)の同じ位の軽度の上昇が診られます。この理由は不明ですが、肝臓細胞のターンオーバー亢進と推察されています。

 診断はこれらスクリーニング検査の結果と上記した特筆した臨床症状から、甲状腺ホルモンT4の測定をおこないます。血中T4が>5.0(μg/dl)以上あれば、甲状腺亢進所と診断します。<3.0(μg/dl)であれば否定できますが、3.0-5.0(μg/dl)間の場合は甲状腺亢進所の可能性もあり、注意深く診てゆく必要があります。また糖尿病、またステロイドを使用していると血中T4は低くでる傾向はあります。

book猫の甲状腺亢進症の治療

a(写真)ヨウ素制限食のy/d(左)と甲状腺ホルモン阻害剤、チアマゾール(右)

治療は、嗜好性がよく、また他に病気がなければ、ヨウ素制限食のy/dに変更します。

食事の変更がむりな場合、他に罹患している疾患がある場合は、そちらの食事を優先して、甲状腺ホルモン阻害剤、チアマゾールを投与します。チアマゾールは文献では錠剤の分割投与の記載が多いですが、本院の経験的な治療では、粉にしても効果はあります。半減期の短い薬剤なので、必ず1日2回の投与が必要です。
 猫では副作用は多くはでませんが、嘔吐、食欲不振、肝障害、耳介の後ろに湿疹、顆粒球減少、血小板減少など報告されています。おきるときは投与直後におきることが多いことが特徴です、始めて投与する場合は投与後1-2週間で血液・生化学検査が必要です。チアマゾールで副作用がおきた場合は他の抗甲状腺(メチマゾール、カルビナゾール、共に本邦は販売されていない)でも副作用はおきます。この場合上記したy/dに変更するか、短期的にステロイドを使用するか、また外科的な処置が必要です。

 腎臓が悪い場合甲状腺亢進症に罹患したことにより、腎臓の血流量が多くなるため、腎臓のパネル値(BUN,Cr)は数字上は正常値を示し疾患がマスキングされます。治療により甲状腺が良くなると、血流量も普通に戻り、腎臓のパネル値(BUN,Cr)が上昇し腎蔵疾患があったことが発見される場合もあります。チアマゾールの投与で腎臓疾患が悪くなる場合は、上記と異なる意味で、投与量は難しいことが要求されます。
しかし過剰の血流量は腎臓のネフロンを壊す場合もあり、猫をよく診て診断していくは必要はあります。

 y/dを使用でも、またチアマゾールを使用しても、猫の甲状腺亢進症は原因は甲状腺の腫瘍(腺腫、腺癌)また過形成によるホルモン過剰分泌なため、初期の処置では時間の経過と共に、甲状腺の腫瘍が増大してT4の値が上昇する傾向になる場合もあります。必要におうじて投与量の変更、治療法の変更が必須です。そのためこの疾患のよりよい維持には月1回診察、そして必要に応じてT4測定、血液検査、肝臓パネル値(ALP,AST)、腎臓のパネル値(BUN,Cr)の測定が大切です。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.02更新

お
tiger猫の疥癬症 (sarcoptic mange


  
皮膚掻爬検査で疥癬が発見されました。


 猫を保護したので診療を依頼されました。疥癬症はヒゼンダニというダニの寄生により、ネコに激しい痒みを引き起こす病気です。体を強く引っかくので、皮膚が傷つき、化膿や出血を起こすことも生じる場合もあります。皮膚がやたら厚く、肘、前胸部、腹部、膝下、尾のつけね顔、耳の周りなどに痂皮・鱗屑が診られます。

 この症例は駆虫剤を注射して2週間後の来院を指示しました。複数飼育している方はこのようなネコを保護すると、飼育しているネコにすべてに感染します。またこの疾患は人畜共通の疾患です。ネコの疥癬はヒトの皮膚では卵は産めませんが、感染すると激しい痒みを生じます。

 上記の写真のようなネコは早く動物病院へつれってください。早期ならほとんど駆虫剤で治ります。ただし濃厚感染ではは死亡例もあります。

 


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2018.05.02更新

あ
 dogtigerrabbitsnakemouse皮膚糸状菌の感染

  皮膚糸状菌とは簡単に語れば水虫のことを指します。専門的な言い方をすれば、現在約40種類知られている真菌の1種類を指し、小胞糸菌(Microsporum)、白癬菌(Trichophyton)、表皮菌(Epidermophyton) 3属のカビの総称です。動物では前者2つの感染が主です。常在菌ではなく、外的な接触により感染します。ケラチンが好きで、これらの多い被毛、爪鉤において増殖して皮膚病をおこします。 

 適度な温度(15度以上)と湿度(80%以上)のある環境を好み増殖する傾向があります。梅雨から夏は注意が必要とされている皮膚病ですが、当院ではウサギの皮膚糸状菌は、冬場締め切ったマンションで生活している環境で生活している場合にときどき診ます。

----------------------------------------------------------------------
動物の皮膚糸状菌は主に下記のような4種類がいます。
Microsporum canis大分生子

Microsporum canis(動物好性菌)  
 dog犬の皮膚糸状菌の約70%、tigerの99%を占め、rabbitウサギsnakeフェレットでも希に報告があります。動物→動物、動物→ヒトで感染します。毛が好きな皮膚糸状菌で、テレビでネコと一緒に寝ていておきた皮膚病で紹介されています。
  以前にネコを飼育していると、18ケ月は胞子が残り感染の原因になる場合もあります。ネコはMicrosporum canisの運び屋になっているケースが多いです。皮疹は激しくないことが多いですが診断しづらいこともあります。

 湿気が多い環境で皮膚・免疫が弱い仔猫、また成猫でも猫白血病猫エイズなど免疫を低下している疾患に罹患していると発症が診られるケースがあります。
 DTM培地では早い段階で赤く変色します。サブロー寒天培地でも発育速度は速く、色調は淡黄色になります。大分生子は表面に粗棘のある紡錘形を示します。先端細く、細胞壁が厚く、薄い隔壁が特徴です。完全世代もありますが、臨床で診られるMicrosporum canis は99%無性生殖です。

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●Microsporum gypseum(土壌好性菌)
dog犬の皮膚糸状菌の約20%を占め、tigerhorse馬、rabbitウサギで希に報告があります。
土壌→動物でうつる真菌です。昔は穴を掘る外犬の鼻先に見られました。サブロー寒天培地では発育速度は速く、色調は褐色になります。表面に粗棘のある樽型の大分生子で先端深く、細胞壁が薄く、隔壁が特徴です。また梨状の小分生子を示します。

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あ●Trichophyton mentagrophytes (動物好性菌)
dog犬の皮膚糸状菌の約20%を占めますが、tigerでの発生は希です。mouseハムスター、モルモット、rabbitウサギsnakeフェレット、ハリネズミの皮膚糸状菌では約90%を占めます。動物→動物、動物→ヒトで感染する皮膚糸状菌で角質好きです。(特に老動物)サブロー寒天培地では発育速度は速く、色調は褐色-黄褐色になります。
大分生子は表面平坦で、棘のない棍棒状・ソーセージ状のずんぐりした形態が特徴です。螺旋菌糸があり、また球状の小分生子を示します。

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●Trichophyton rubrum (ヒト好性菌)
 おもにヒトに感染する真菌で、動物はオーナーから感染する場合があります。このTrichophyton rubrumは人で一番よく診られ、皮膚角質が好きな皮膚糸状菌です。本来イヌ、ネコにはいません。
 オーナーがTrichophyton rubrumに罹患していて、スキンシップで、ヒトからイヌ、ネコなどに感染したことが考えられます。
 サブロー寒天培地では発育速度は遅く、色調は猩紅色になります。
大分生子は表面平坦で、棘のない鉛筆状の形態が特徴です。
 ---------------------------------------------------------

■注意
 皮膚糸状菌は人畜共通伝染病
のひとつで注意は必要です。動物からヒトへ感染はdogイヌ(ヨーキーに多い)、tigerネコrabbitウサギ、モルモット、mouseハムスターなどからも感染しますので注意が必要ですが、免疫機能が正常な方は多く発症する疾患ではありません。ヒトの皮膚も最大の防御システムである皮膚バリアー機能で保護され、外部からの病原体は侵入できないようになっています。 皮膚糸状菌は付着して1日位経過しないと感染性を獲得できませんので、動物を触れた後は手洗い等で十分に予防できます。

 しかし垢ずりなどで皮膚をゴシゴシ擦り皮膚に傷が生た場合や皮膚が湿っているときはこの感染時間は早くなります。皮膚を洗うもほどほどが良いみたいで、ヒトでは意外にも清潔志向の高い女性に皮膚糸状菌の感染率が高いそうです。
 他に
ヒトへの感染は動物と一緒に抱いて寝るなど、過剰なスキンシップやヒトの免疫機能が低下していときにおきる場合が多いです。(参考・猫を一緒に抱いて寝て、皮膚糸状菌に感染した幼児の例が2014年6月に放映された日本テレビ系 『世界一受けたい授業』でも紹介されてました。)

 NHK2014年11月22日(土)放送チョイス、『あなどれない!水虫』で紹介されていたケースは、ヒトは脚先などに水虫があると、お風呂に入るとき手で触れてしまうことが多いそうです。その湿った手で風呂上りにヒトはパンツをはきます。するとパンツに中は水虫(皮膚糸状菌)の繁殖に適した条件になります。以上の理由でヒトは脚先などの水虫が股間に二次感染することが多いことを皮膚科医が説明していました。
 著者も研究会で『ネコ、ウサギの皮膚糸状菌の症例』を発表した際、真菌の専門家から『ウサギに感染する水虫(皮膚糸状菌)が、オーナーの股間から検出されたケースか何例かあるが、おもいあたることはないか』という質問をうけたこともありました。たぶんウサギと遊んだあとよく手を洗わないでオーナーは風呂に入り、上記の理由で感染したと推測されます。
 水虫(皮膚糸状菌)の方、また罹患している動物に触れた直後に風呂に入る場合は、十分に手をふいてよく乾かして出るようにしてください。
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 ●環境
乾燥環境中に落下した皮膚糸状菌は、1~7年間は感染性を保持すると言われています。tigerを3世代にわたり長く飼育されている方は、床の埃・絨毯からもMicrosporum canisは高率に発見されます。再感染の多い場合はタオルなど可能なものは捨てることが良いですが、絨毯、ソファーは捨てる訳にはいかないので、掃除器をよくかけることが大切です。消毒は次亜塩素酸の消毒薬の使用になります。色落ちするあるので、猫にはタオルは色落ちしない白系のものを使用してもらうか、また色落ちがすくない次亜塩素酸の消毒薬を使用してもらうことになります。

あ元祖、次亜塩素酸の消毒液(写真左)と色落ちがすくない次亜塩素酸の消毒薬(写真右)

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■増殖皮膚形態 

 
皮膚糸状菌の皮疹は湿疹三角で説明できます。
 
あ
皮膚糸状菌症の皮疹は紅斑が始ります。
 
あ
時間の経過とともに、初期の中央の紅斑は免疫細胞が出てきて修復されます。そのため皮膚糸状菌の皮疹は中央が治りかけの「かさぶた状」で円周上に赤くなる皮疹になることが特徴です。(湿潤)。
 
あ湿潤が治りかけると落屑状になります。
 
 皮膚の基底層で作られるケラチノサイトと呼ばれる細胞が、皮膚糸状菌を外に出そうと免疫が働き、ケラチノサイトから放出されるヒスタミンなどによって「かゆみ」「ただれ」がおきます。なお人では白癬(皮膚糸状菌の仲間)の3分の1はこのケラチノサイトを刺激しないため痒みがおこりにくい場合もあります。動物の詳細は不明です。
 

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2018.05.02更新

お
猫のフィラリア症 
最近の調査では世田谷区、国立市で約15%の陽性率があります。

 

フ(朝日新聞より)

 猫のフィラリア症は犬と同様、犬糸状虫(Dirofilaria immitis)の感染でおきます。
一昔前まで、猫のフィラリア症は殆どないと考えられてきました。
 最近になって有病率(成虫寄⽣率)を調べる調査がおこなはれました。

  本院近郊の東京の世田谷、国立では約15%も感染が診られています。
 また日本全国の猫のフィラリア症の約30%が室内飼育のみの猫で起きています。
 犬のフィラリア寄⽣率が5-20%なので、陽性率も高いです。

 難点は、猫のフィラリアは犬と異なり診断が厄介な点です。
⾝体検査では異常を検出することは多くありません。
あえてあげれば、元気消失、⾷欲不振、体重減少が診られますが、特異的な症状がないため、喘息と鑑別は難しいこともあります。報告では急性症状として急性呼吸器障害、また慢性症状として嘔吐、発咳・呼吸困難があります。また突然死も診られます。

 診断はこれら臨床症状と胸部レントゲン、猫フィラリア抗体検査、猫フィラリア抗原検査、心臓エコーを組み併せておこないますが決定的な検査はありません。

 そこで、唯一、猫のフィラリア症を予防できるのが予防薬です。

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あ■(camera写真1)
猫のフィラリア症予防薬 レボリューション®(成分名セラメクチン)

このセラメクチンははもともとはイベルメクチンを進化させた薬剤です。

あ
■(camera写真2)
フィラリア予防法はcamera写真1のright arrowレボリューション®を
月1回 5-11月の間、背中に垂らすのみです。

 

あ■(camera写真3)
レボリューション®(成分名セラメクチン)はフィラリアのみではなく、
ノミを含め(ハジラミ、ツメダニ、ミミダニ)など多くの外部寄生虫に効能を示します。

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  犬猫では6週齢から使用可能です。
イベルメクチンに敏感なコリー、ジェパードなども規定量であれば安全に使用できます。
またウサギはじめエキゾチック動物にも使用可能です。

 この薬剤はイソプロパノール(アルコールの1種)中に溶解したセラメクチン製剤が含有されています。そのためアルコールに敏感な動物は滴下した部位がはげる副作用が希にあります。

あ
camera写真4)猫の副作用症例。
セラメクチンの滴下部位にリンクして脱毛します。
治るには1ケ月位かかりました。

  dog犬、tiger猫、rabbitウサギ、boarモルモット、mouseハムスター、合計して本院では約千匹位使用しています。
camera写真4のような脱毛の副作用を猫で2匹、ウサギで1匹経験はしています。

 この薬剤は動物用医薬品で処方には診察が必要になります。
また犬猫を除きこの薬剤は効能外使用になります。
使用の際は処方した獣医師とよくインボームドコンセントを取って使用してください。


 

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aflower2ブルームーン(生田緑地バラ園、5月)

 青いバラの花言葉は「不可能」です。理由はバラには青色素がなく、いろいろ育種を試みても真っ青なバラはできないからです。
このブルームーンも薄紫です。
 2009年サントリーが遺伝子組み換え技術により青色素をもつバラ「アプローズ」が発表され話題になりました。


 

投稿者: オダガワ動物病院

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