小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2018.03.01更新

あchick糖尿病(Diabetes mellitus)のセキセイインコ


 

あ

 糖尿病はchickセキセイインコ(学名:Melopsittacus undulatus)では時々診られ、慢性的に血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が高い状態が続く病気です。

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あ  糖尿病の症状は多飲・多尿・多食になります。(写真)このchickセキセイインコ症例は3才の雄で、「水のような下痢になった」ことで来院しました。鳥類は一穴動物で、尿も便も同じ穴からでます。そのため、尿と便の区別がつきにい点があります。この写真は下痢ではなく、多尿を示しています。

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あ  このchickセキセインコは尿検査では尿糖が5+ありました。 (写真)また血液検査で血糖が600mg/dl以上ありました。

 chickセキセイインコの糖尿病の正式な原因は不明ですが、体重の増加は一因にあげられます。
犬猫ヒトはインスリンの低下でおきますが、鳥類はグルカゴンが原因でおこります。肥満になるとこれらホルモンがききにくくなります。ちなみにこのセキセイインコは54g (正常30-40g)ありました。
治療は経口血唐降下剤の投与になります。
 

 ヒトでは血液中にブドウ糖が異常に増えた状態が続くと、全身の血管が傷つけられ、その結果さまざまな合併症が起こってきます。細い血管に異常で網膜症、腎症、神経障害があり、また太い血管に異常で動脈硬化が悪化し、脳梗塞、心筋梗塞、閉そく性動脈硬化症などおこりやすいとされています。 ヒトではこれら糖尿病の合併症は年の単位でおきます。
 ヒトより生命が短いセキセインコは、合併症は少ないと考えられていますが、このセキセイインコはUAが高く腎症も疑われました。

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小鳥診療に慣れた動物病院で検便をお勧めします。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

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