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【ノミ、ダニの経口駆除剤】
使用可能な動物は犬猫のみで
ウサギなどは使用報告はありません。
特にマダニの駆虫は経口薬は皮膚滴下剤より良好です。
獣医師の立場からこの形態をお薦めします。
欠点はやや薬価が高い点とナイーブ犬は投与可能かの2点です。

まで
皮膚滴下駆虫剤の副作用は
まで

■フルナナレル製剤(犬用)
■「ブラベクト」(成分名 フルナナレル)は経口で
犬のみ、3ケ月間の効果あるノミ・マダニ製剤です。
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■スピノサド製剤(犬猫用)
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コンフォデイズ®(成分名 スピノサド)、経口剤


本邦では猫の経口ノミ薬はこの薬剤のみです。
スピノサド製剤はときどき吐くのが欠点です。
スピノサド製剤はときどき吐くのが欠点です。
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パノラミス®(成分名 スピノサド、ミルベマイシンの合剤)

パノラミス®は犬用で、2015年に発売された
スピノサドとミルベマイシンの合剤です。
ノミ、
ダニの他にもフィラリア、線虫類の予防も可能です。
月1回の使用です。
スピノサドが含有されているのでときどき吐くことが欠点です。
スピノサドとミルベマイシンの合剤です。


月1回の使用です。
スピノサドが含有されているのでときどき吐くことが欠点です。
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■アフォキソラネル製剤(犬用)
■ネクスガード®スペクトラ
(成分名 アフォキソラネル)、経口剤
(成分名 アフォキソラネル)、経口剤
滴下タイプが苦手な方にはお薦めです。
月1回の使用です。嘔吐も殆どありません。
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月1回の使用です。嘔吐も殆どありません。
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■まとめ
現在注目度が高い、マダニのみを考えれば、経口剤は皮膚滴下剤より効果的であるため、価格の点が了解されれば、当院では経口剤をお薦めしています。
現在注目度が高い、マダニのみを考えれば、経口剤は皮膚滴下剤より効果的であるため、価格の点が了解されれば、当院では経口剤をお薦めしています。
注意点として、スピノサド製剤、ネクスガード®は一度に複数回(当院では多い方で7回)を処方するケースが多い薬剤です。
両薬剤とも嗜好性は良好なため、動物に目の届かない場所で保管しないと、薬剤をすべて食べてしまったケースもあり、(7回分を一度に)注意が必要です。
両薬剤とも嗜好性は良好なため、動物に目の届かない場所で保管しないと、薬剤をすべて食べてしまったケースもあり、(7回分を一度に)注意が必要です。
私の開業している地域ではノミ、
マダニは、予防は5月から10月頃までの薬剤の投与で殆ど感染は診られないケースが多いです。しかし
寒さに強いマダニは冬でも診られたり、最新のマンションで飼育されている犬猫がトリミングにくると、密閉性が高いせいか、
冬でもノミが診られる場合もあります。ノミはある研究によると14度以上の環境だと年中繁殖します
以上の理由から、薬剤は年中必要なオーナーもいます。
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