小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2017.11.30更新

オダガワ
dogtiger糖尿病の薬剤、インスリン


a
本院で使用してるインスリン各種

 インスリン(insulin)は、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンで糖質の代謝に重要な役割を果します。糖尿病になると、インスリンの不足により、高血糖になり、臓器に悪影響を及ぼします。そのため外部からインスリンを投与して、臓器の障害をおさえ、健康を保つことが大切です。
 ヒトでは1970年後半から、動物では1980年後半から、糖尿病に罹患したとき、自己注射によるインスリン療法がおこなわれています。

 インスリンは最初、1921年にハンティングにより牛の膵臓から抽出されました。当初は純品を精製することはできず、製薬される期日が異なると、不純物の関係によるアレルギー反応、薬剤劣化、作用時間の相違などが生じ、投与量を重量で求まられませんでした。

 そこでインスリン製剤は 1923 年国際連盟保健機構の標準化委員会で「健康な体重約2Kg のウサギを24 時間絶食状態にして、そのウサギにインスリンを注射して、3 時間以内に痙攣を起こすレベル(血糖値:約45mg/dL)にまで血糖値を下げ得る最小の量」 を1単位と定義しました。そのためインスリンは現在でも投与量は重量表示でなく、国際単位unit:Uの表示になっています。また例外を除き、この見解が礎になって、現在の投与量に関わっています。

 
ヒトでも長く牛、豚など動物由来のインスリンが使用されてきましたが、1987年遺伝子組み換え技術により、半合成ヒトインスリンが発売されました。2003年の狂牛病の件もあり、動物由来のインスリンは製造中止になりました。動物病院でもそれに従い殆ど使用されなくなりました。

  以下本院で使用しているインスリンの説明をします。ヒトでは超速効型インスリン. 速効型インスリン. 持効型溶解インスリン. 中間型インスリン. 混合型インスリンに分けられていますが、本院では動物に 速効型ノボリンR、中間型ノボリンN、 持効型溶解型ランタス、レペミルを症状に合わせて、使用しています。作用時間はノボリンR<ノボリンN<ランタス=レペミル、吸収はノボリンR≻ノボリンN≻ランタス=レペミルになります。

                                                                  最初に戻るup arrow

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 あ 使用動物dogtiger ノボリンRは半合成ヒトインスリンです。速攻型インスリンでレギュラー(Regular)、またリタード(Retard)を短くした名称です。水溶性で吸収が最も良好です。投与方法は静脈内投与が一番吸収は良いですが、本院では筋注にてインスリン抵抗性の有無などに使用しています。皮下注で維持使用も可能ですが、作用時間は短いことが欠点です。
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あ 使用動物dogtiger ノボリンNも半合成ヒトインスリンです。硫酸プロタミンを付加して長時間インスリンが効能を示すように作られた薬剤でイソフェンインスリン水性懸濁注射液(中間型)が正式名称です。プロタミンは魚の精子から抽出された物質なので、薬剤は白濁していると推測しています。混濁製剤のため皮下注したとき薬物吸収に問題が生じる動物はいます。動物病院では英語表記のNeutral Protamine Hagedornの頭文字をとってNPHと呼ばれていることが多いです。
---------------------------------------------------------------------あ 使用動物dogtiger さらに長時間一定に続くように作られたアナログ製剤が2000年代になると発売されました。これらの薬剤は中間型ヒト半合成インスリンと比較して、食後血糖の管理が優れていること、また、低血糖のリスクが減ったことが利点としてあげられますが、動物ではまだまだ議論の余地はあります。
 写真上のレペミル®は研究では犬猫では希釈投与が可能です。しかし投与量は注意が必要です。ランタス®はヒトの皮下のpH7.4で一度沈殿して徐々にでてくるように設定されています。犬猫でも使用は可能ですが、皮下のpHはヒトと異なりますので注意が必要です。また希釈はできません。
 両インスリンとも動物では個体差があり、実際使用してみないとどちらが良いかわかりません。         

                                                                                        

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・備考 動物由来のインスリン

あ

 使用動物tiger 「PZI」とは、Protamine Zinc Insulinの略で、牛の膵臓から抽出されています。インスリン構造の種差は、アミノ酸配列が原因により生じます。猫インスリンは牛インスリンに対して1つのアミノ酸が異なるのみなので、このインスリンは猫に多く使用されてきました。またプロタミンと塩化亜鉛を加えることで、皮下注射後した後、作用が穏やかに長時間持続効果あるように考案された製品です。
 写真のアメリカ製のPZI VETは90%牛と10%豚インスリンの混合で構成されています。本邦では2003年7月、狂牛病の関係で動物由来のインスリンは製造中止になり、また現在は個人輸入でも入手はできず、使用はできません。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.27更新

あ
dogtiger犬猫・マダニの生態

■マダニ『tick』とのダニ『mite
 ダニ類は簡単にわけると野山にいるマダニ『tick』とダニ『mite』に分けられます。これらは解剖学な相違と、駆虫のための薬剤が異なる場合が多いです。 診察室でオーナーと話すとこの違いがわからないて困っている方を多く診ますので以下に記します。
 
 ダニ『mite』は家庭でアレルギーの原因になるチリダニ、封をあけた粉の中で増殖するコナダニdogtigerrabbitsnakeright arrow耳ダニ、dogright arrow皮膚の角質層に感染ヒゼンダニrabbitright arrowウサギの皮膚に感染するツメダなどを指し、動物に感染するダニ『mite』はrabbitright arrowノミtigerright arrow耳ダニに認可のある薬剤の使用で駆虫可能です。
 
 しかし野山にいるマダニ『tick』の駆虫はマダニまで効果ある駆虫剤を使用しなければなりません。(下記参照)
 
 今マスコミで騒がれている『SFTSウイルス』は、ヒトがマダニ『tick』に刺されて感染が成立します。ふつうダニ『mite』からは感染はしません。
 
『tick』と『mite』の解剖学的相違は『①口下片に逆行性の歯状突起をもつ②第一脚末結節にハラー氏器官(感覚器)をもつ。③気門が第3脚、第4脚基節付近に開口する』の3点で異なります。

もcamera1)、マダニは幼ダニ、若ダニ、成ダニ3期の発育期があり、各発育期のダニは吸血します。
写真の右2つは若ダニ、左3つは成ダニと推定されます。

 

ダcamera2)、マダニは寄生する機会を待ちながら草丈30cm位で生活しています。

 ■マダニの生態
 マダニの寄生部位は主に動物の皮膚です。分類学的にはダニ目マダニ亜目(以前は後気門亜目と呼ばれていた)に属し、マダニは血を吸うことに特化した生き物です。

 餌となるのは動物の血です。そのためイノシシ、シカ、犬、ヒトなど野生動物の皮膚に感染を狙っているので最適な高さとされる30cm位の葉の裏などで潜んでいます。これら動物の二酸化炭素などを感知してが、草から動物に飛び乗ります。

  また実験でシャレーにマダニをいれて息をかけると活発にうごきまわります。これは第一脚末結節のハラー氏器官が検知するためです。第一脚を左右に振って移動います。二酸化炭素、赤外線、脂肪酸の量が多い方向に第一脚を動かして向かうよう振動します。左右でそれらの量が同じになると第一脚の動きは同じになります。

 脚末は簡単に表現すると、じゃんけんの『パー』と『キョキ』になります。平面では脚末を『パー』にして吸盤のようにして安定させます。草木の多い場所では『キョキ』にして挟んで登ります。2-3ミリしかないマダニですが、1時間で4メートル移動した報告もあります。

 皮膚に乗ってもすぐに吸血はしないで、適した場所を探します。(2時間位皮膚の上を歩く場合も)
犬では耳介、鼻の周りなど皮膚の柔らい場所に寄生をはかり種族維持をしています。

 以上の理由から、特に、散歩に行く犬、屋外で飼育している猫にはマダニ類『tick』まで駆除が可能な薬剤の使用をお薦めします。またオーナー自身も野山の散歩の際は長袖、長ズボンを装着し、休憩時はパーカーなど草むらに置かないなど注意が必要です。(草むらに放置したパーカーにマダニが移り、


 あcamera4)TBSテレビ 新・情報7daysニュースキャスター。平成17年7月29日放送より

 寄生すると、睡液に含まれる酵素で皮膚を溶かし、また鋏角と言う『高性能な枝切り挟みのようなもの』で動物の皮膚を切開します。次に口下片という横に棘をもった突起物をその穴に押し込みます。すると口下片の鉤状の歯と鋏角にから、セメント様物質がでてマダニが皮膚に固定し落下できなくなり、その状態で知らぬ間に吸血されます。このとき局所麻酔様の物質をだしているため罹患しても痒みはありません。ヒトでは家族の方に発見されるケースが多いそうです。マダニは種類によっては皮膚から外れにくく、強引にとるとマダニの口部は皮膚に残ります。(camera4)

 

あメルク社の資料より

 動物に寄生するマダニは3宿主性で、幼ダニ(3-4日)、幼ダニ吸血(数日-10日)、落下して脱皮(10-18日)、若ダニ吸血(数日-10日)、落下して脱皮(12-20日)、雌成ダニ吸血(数日-10日)、そして皮膚からおちて産卵します。雌成ダニで血を吸うと100倍、約3cmの大きさのもなり血を沢山蓄えられる構造になっています。吸血量は48時間以後に最高になります。逆に1匹の成ダニが飽血状態に達すると吸血された動物は5mlの血を失う見解もあります。
 3年の寿命のうち3回吸血します。(幼ダニ、若ダニ、成ダニ)吸血期間は1ステージ当たり、上記したように数日かた10日ですが3回合計日数で約20-30日間吸血しています。しかしヒトで40日間吸血したケースもあり個体差はあります。

あcamera3)、草むらの散歩で感染した犬のマダニ感染。(1月の症例)
腫瘍ができたと勘違いして来院するケースもあります。 
 
■マダニとSFTSウイルス
 マダニは本来山林にいて、イノシシ、シカなど野生動物を吸血源で共存してました。SFTSウイルスも同様に共存していたと考えられます。近年これらの生息地域が宅地開発されたことから、山中で生活していたマダニが見られるようになりました。そのためヒトもマダニに吸血される機会が増え、SFTSウイルス感染が報告されるようになったと推察されています。
 
 マダニの10分の1ぐらいがSFTSウイルス保有しています。ヒトへは犬などに感染しているマダニ、またアウトドアーなどで野山にいるマダニに刺されたり、希なケースではSFTSウイルスに罹患している犬猫に噛まれて感染が成立します。本院の近所なら多摩川、枡形山、生田緑地などに散歩する方は特に注意ですが、自宅の前の草むらにもマダニはいますので注意が必要です。
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【break time】

あ
flower2羊山公園(秩父、4月)


 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.27更新

あdogtiger【ノミ、ダニの経口駆除剤】


使用可能な動物は犬猫のみで
ウサギなどは使用報告はありません。

特にマダニの駆虫は経口薬は皮膚滴下剤より良好です。
獣医師の立場からこの形態をお薦めします。
欠点はやや薬価が高い点とナイーブ犬は投与可能かの2点です。


direマダニの皮膚滴下駆虫剤は
まで
 
皮膚滴下駆虫剤の副作用は
まで

direノミ、ダニの経口駆除剤の紹介
 
 ■フルナナレル製剤(犬用)

1

dog「ブラベクト」(成分名 フルナナレル)は経口で
right arrow犬のみ、3ケ月間の効果あるノミ・マダニ製です。

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■スピノサド製剤(犬猫用)

 
dogtigerコンフォデイズ®(成分名 スピノサド)、経口剤
 コンフォデイズ®は2012年に販売された
right arrowノミright arrow
ダニ用の経口剤で犬猫用があります。
月1回の投薬になります。
 本邦では猫の経口ノミ薬はこの薬剤のみです。
スピノサド製剤はときどき吐くのが欠点です。
 

a 
dogパノラミス®(成分名 スピノサド、ミルベマイシンの合剤)
  パノラミス®は犬用で、2015年に発売された
スピノサドとミルベマイシンの合剤です。
right arrowノミright arrowダニの他にもフィラリア、線虫類の予防も可能です。
月1回の使用です。
スピノサドが含有されているのでときどき吐くことが欠点です。
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■アフォキソラネル製剤(犬用)
 
あ
■ネクスガード®スペクトラ
(成分名 アフォキソラネル)、経口剤
 ネクスガード®は2015年に犬用で販売された
フィラリア予防、right arrow
ノミright arrowダニ用の経口薬剤です。
滴下タイプが苦手な方にはお薦めです。
月1回の使用です。嘔吐も殆どありません。
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■まとめ
 現在注目度が高い、マダニのみを考えれば、経口剤は皮膚滴下剤より効果的であるため、価格の点が了解されれば、当院では経口剤をお薦めしています。
 
 注意点として、スピノサド製剤、ネクスガード®は一度に複数回(当院では多い方で7回)を処方するケースが多い薬剤です。
両薬剤とも嗜好性は良好なため、動物に目の届かない場所で保管しないと、薬剤をすべて食べてしまったケースもあり、(7回分を一度に)注意が必要です。

 私の開業している地域ではright arrowノミright arrowマダニは、予防は5月から10月頃までの薬剤の投与で殆ど感染は診られないケースが多いです。しかしright arrow寒さに強いマダニは冬でも診られたり、最新のマンションで飼育されている犬猫がトリミングにくると、密閉性が高いせいか、right arrow冬でもノミが診られる場合もあります。ノミはある研究によると14度以上の環境だと年中繁殖します

 
 以上の理由から、薬剤は年中必要なオーナーもいます。
 


 

 

 

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投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.27更新

オダガワノミ、ダニの皮膚滴下駆除剤(スポットタイプ)の
副作用症例


dire 使用薬剤の選択
 
認可薬剤は殆どが犬猫用ですが、犬のみにしか認可がない薬剤もあります。
 ウサギをはじめエキゾチックペットは認可薬はありません。認可外使用で安全な薬剤はありますが、死亡例の報告のあるノミ、ダニ薬剤もあり、薬物選択には細心の注意が必要です。
詳細はよく掛り付け獣医師とお話し下さい。


rabbitboarmouseright arrowウサギ、モルモット、ハムスターに安全に使用できるノミ、マダニ製剤 
dogtigerright arrow犬猫用のノミ・ダニ製剤について
dogtigerright arrow犬猫のマダニの生態、駆除剤


dire 副作用症例

本院では下記の副作用は年に0-1匹です。

あ
tiger猫の症例 滴下部位にリンクして皮膚が脱毛します。
滴下剤に含有されているアルコールに
アレルギーをおこしていると推測されます。
治るには1ケ月位かかりました。ノミ、ダニの駆虫は
right arrowノミ、ダニ製剤の経口駆除剤
を薦めました。

 

あ
犬の症例 他に皮膚に滴下すると、背中を床にこすりつけて嫌がることもありました。
この犬は神経質で投薬も大変でした。そこで
dogright arrow犬に3ケ月間の効果あるノミ・マダニ製剤に変更しました。


 

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【break time】

あflower2ネモフィラ(国営ひたち海浜公園、4月)


 

dog

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.27更新

あ■マダニの駆除、皮膚滴下剤


 
あ
dogtigerフロントライン®プラス
(成分名、フィプロニル、(s)-メトプレンの合剤)

  犬猫用で、right arrowノ ミright arrowマダニright arrowシラミに作用します。フィプロニルは、脂肪に富む体表や表皮に分布し、さらに皮脂腺に集まりプールされます。そこから徐々に皮脂とともに皮膚 や被毛上に放出され right arrowノミright arrowマダニを接触によってすみやかに駆除します。このことにより長期間の持続効果が得られ、シャンプーや水浴の影響もうけにくいとされています。
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あdogtigerマイフリーガード®
(成分名、フィプロニル)
 

 マイフリーガード®はフロントライン®のジェネリック品です。
フロントライン®にくらべて安価で、効能は殆ど変わらないと報告されてます。

dire注意点としてこれらフィプロニール製剤はright arrowrabbitウサギなどは絶対禁忌です。
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dogプラクティック®
(成分名、ピリプノール)
 
 

 ピリプノールは皮膚滴下剤犬のみです。希釈剤はジエチルグリコールモノエチルエーテルであり、この物質にアルコールは入っていないため、
他社でアルコール過敏の犬にも使用可能とされています。
本院では使用してません。
また筆者が知る限り、猫・ウサギでは使用報告がありません。

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あ
dogフォートレオン®
(成分名、ぺルメトリン、イミダクロプリド)
 
 フォートレオン®は2種類の薬剤が配合されています。
right arrowマダニの皮膚への付着を阻止してし、咬みつく前に駆除するぺルメトリンと、right arrowノミの吸血を阻止してright arrowノミ成虫に駆除効果を発揮するネオニコチノイド系イミダクロプリドが配合されています。
 
使用認可は
犬のみです。
猫にぺルメトリン製剤は禁忌です。

 効能外使用になりますがrabbitウサギにも使用可能です。
 
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dire滴下剤の注意点 

 【break time】

a
glitter3染井吉野(3月、二ケ領用水)


 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.20更新

あ pencil2コルタバンス


 dog犬のアレルギー性皮膚炎でお悩みの方に朗報。
コルタバンス(封をきったら6ヶ月以内の使用です。写真1)


写真1のコルタバンスはフランス製で本品1mL中、ヒドロコルチゾンアセポン酸エステル0.584 mgというステロイドを含有します。効能又は効果は
「犬のアレルギー性皮膚炎による症状の緩和を」適応症とする犬用製剤で、平成24年3月に販売されました。コルタバンスの薬剤分類は上記したように、ステロイドに入りますが、これまでのステロイド剤との最大の相違は 

局所にスプレーするタイプであることです。 

 コルタバンスは局所で作用を発現した後、すぐに皮膚から薬剤が乾き、その後副作用の少ない物質に速やかに分解されます。
犬ちゅんの副作用も少なくて済みます。
 犬の全体皮膚の1/3位までスプレー可能です。そして掻く回数が半分以下になった症例が70%-80%という結果がメーカーから発表されています

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………………………………………………………………………
●従来の主なアレルギー時のステロイド剤
 これまでの治療剤では良好な反応はありましたが、欠点は経口剤を長期使用の場合のケースと、軟膏を誤って「副作用がない」と考えて、ダラダラ使用しているケースです。


 
従来使用されていた経口ステロイド剤(写真2)
 

犬はステロイド投与で、他の動物と異なり殆ど多飲・多尿になります。長期投与では、個体差はありますが多くの副作用が生じる可能性があります。
 アレルギー時は獣医師により年間使用量を決めている先生も多くいます。

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人用のステロイド軟膏(写真3)

 軟膏製剤は副作用が少ないと考えられていますが、塗布した部分から全身にステロイドが回る薬剤もあります。
 
 またこれらステロイド軟膏は本来毛の殆どない人の皮膚から吸収(一般的に顔を除いて)が良いように設定されています。人と犬では上皮の構造は異なり、犬でこの薬剤の吸収の詳細はよくわかっていません。
 
 また油性なので、犬では「皮膚がベタベタになり」痒みを誘発する原因にもなることもあります。

 この薬剤は人の皮膚科でもよく処方され、オーナー自身がお持ちのことも多く、犬ちゅんの痒みがとまらないと、つい塗布してしまう傾向がありますが使用は薦められません。
 あえて比喩すれば、犬の皮膚は人の頭部に外見状似ています。人では頭部にこの軟膏をつける方はいないとおもいます。


 また犬への長期塗布例では皮膚萎縮の副作用の症例報告もあります。

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 コルタバンスの特徴
 コルタバンスは経口ステロイド剤・人用軟膏ステロイドの副作用を低減することを目的に設計された犬用スプレータイブの薬剤です。
(上記した多飲・多尿・皮膚の萎縮などステロイドの副作用は軽減します。)


●そこで使用法ですが
 
【用法及び用量】ビルバックの説明書より
 「添付文書では、患部まで約10㎝の距離から、患部の面積10㎝×10㎝当たり1回2噴霧(製剤として260μL/100cm2)を1日1回、7日間噴霧して使用します。犬の全体の皮膚の1/3位まで可能です。ただし顔のまわりは注意。」と記載されてます。


犬のアレルギーの症例

ところがアレルギーは長期に薬剤が必要疾患です。7日で治療が終わることはありません。
そこでコルタバンスは製造元のフランス獣医皮膚科専門医また日本の治験では
3週間の間、1日1回スプレー、その後2-3日に1回スプレーで、維持が可能で副作用少ない症例が多くいるそうです。

(ただし長期使用の場合は症状の変化の確認・必要に応じて血液検査などをおこなうことが良いです。)

顔のまわりはアレルギー病変の多い箇所です。

 また顔の回りはスプレーできません。せっかくの良い薬剤が使用できないなんて、
確かに能書に記載されているように注意が必要ですが、
効能外使用として、フランス獣医皮膚科専門医や日本の治験では
コルタバンスをコットンに染みこませて、犬の顔に塗布使用して成果を上げています。またtigerネコへも効能外使用ですすめられています。

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【関連記事】
4ヶ月の犬(パグ)のブドウ球菌Staphylococcus属が疑われた細菌性皮膚炎
犬の脂漏性皮膚炎
犬のノミアレルギーの症例
皮膚糸状菌の感染
ウサギのアイランドスキン


 

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【関連記事】
dogright arrow犬の診療
tigerright arrow猫の診療
rabbitright arrowウサギの診療
mouseright arrowハムスターの診療
snakeright arrowフェレットの診療
chickright arrow小鳥の診療
boarright arrowモルモットの診療


【break time】

あ

 flower2ラ・フランス(バラ種)

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.17更新

o

dogtigerrabbitchickコクシジウムとは


こ

文鳥のコクシジウム

 コクシジウムは腸管に寄生して幼犬、幼猫、幼ウサギでは激しい下痢を繰り返し脱水で死亡する可能性のある疾患です。しかしコクシジウムの種類によっては症状なくすごせ、また希に自然治癒することもあります。両者は顕微鏡の検便では鑑別は不可能で発見したら駆虫剤の投与がベストの選択です。
 
 コクシジウムにはイソスポラとアイメリアの2属があります。
 犬猫はイソスポラ(オーシスト内のスポロシスト2つ、スポロシスト内のスポロゾイト4つ)の感染でおきます。ウサギはアイメリア(オーシスト内のスポロシスト4つ、スポロシスト内のスポロゾイト2つ)です。 しかし両者間に駆虫薬の相違はある訳ではありません。


サルファ剤の歴史 
 サルファ剤(salfa)は一部に硫黄(sulfar)を含んでおり、これが名前の由来になっています。しかし硫黄とサルファ剤は別ものです。1932年、最初にG.J.P.ドマークらによつて合成された薬剤でスルファニルアミド基を持ちます。

 備考・獣医領域で時々使用する薬剤で、糖尿病のSU剤、アセタゾラミド(利尿剤)、ゾニサミド(抗癲癇剤)などがスルファニルアミド基を持ち これらの薬剤の使用で副作用が診られた場合はサルファ剤投与は注意が必要です。

 作用は葉酸の合成阻害です。葉酸は細菌は自身で作れますが、ヒトを含めて動物は食事から捕ります。その差を利用した薬剤です。サルファ剤は葉酸の前駆体、パラアミノ安息香酸(PABA)と同じような形状です。
サルファ剤を飲むと、PABAと競合拮抗して、PABAおしのけて、細菌の葉酸の代謝系に入り込むます。そしてジヒドロ葉酸を作れなくします。ジヒドロ葉酸はその後細菌のDNAなどを作る材料になりますので、細菌は生存できなくなります。ヒトを含めて動物はこの経路がないので副作用は少ない薬剤です

 副作用は薬学の本と臨床の場では相違が診られます。
 薬学の本では犬はアセチル化が低くサルファ剤の代謝が苦手です。長期使用で腎障害がでることがあるので注意が必要と記載されています。中毒症状として尿潜血,蛋白尿,尿排泄困難.血清クレアチニン,BUN濃度の上昇が診られるそうです。また尿が弱酸性の犬猫では希に代謝産物(おもにN4のアセチル体)が腎に析出します。ウサギは尿がアルカリ性なのでこの心配は皆無です。
 しかし副作用は臨床の場では使用期間が短いこともあり、私自身経験はありませんし、実際副作用が生じたことを聞いたことがありません。 

■サルファ剤のコクシジウムへの作用 
 サルファ剤は薬理学では抗菌剤ですが、コクシジウム虫体への浸透が良いため使用します。 
 コクシジウムは下痢でも薬剤吸収はよく、注射剤も経口剤も血中濃度は変わらい報告もありますが、本院では下痢がひどい場合は注射投与で3-4日間通ってもらっています。 主な効果は抗体産生までの増殖を抑えることで、無性生殖生活環の最後部分のtrophozoite→schizontの後期発育最終段階の抑制で、この薬剤はコクシジウムの生活環の遮断であり、殺虫効果ではありません。免疫状態は動物により異なり、そのため薬用量・期間の報告も教科書により様々です。経験的には駆虫には14-21日間を要しています。
初期のサルファ剤、スルファジアジン(sulfadiazine)は1947年にが開発され、1日2回の投与が必要がありました。

■スルファモノメトキシン sulfamonomethoxine 
 1日2回は不便のためスルファモノメトキシンは1958年頃に販売されました。投与後の血中濃度は延長して投与回数の減少(1日1回)、副作用の軽減目的(腎臓のアセチル体の沈殿を少なくしたり)を目的に作製されたスルファジアジンの誘導体です。この薬剤は動物病院ではではコクシジウムの駆除によく使用されてます。
 ヒト用、動物用共にダイメトンという商品名が有名です。ヒト用は製造中止になりました。また犬猫用もないため、小動物診療では現在、大動物用を使用しています。
 犬・猫・ウサギのコクシジウムの駆除に感受性がよく、好んで使用しています。

■スルファジメトキシン sulfadimethoxins 
  この薬剤も動物病院ではコクシジウムの駆除によく使用されてます。
 ヒト用、動物用共にアプシードという商品名が有名です。ヒト用はシロップ製剤・注射剤があります。ダイメトン同様、犬猫用はないため大動物用を使用している施設もあります。本院では文鳥始め鳥類のコクシジウムの駆除に使用しています。


その他コクシジウム駆虫剤
■トリラズリル Toltrazuril
 3週間に1回の経口投与でコクシジウムの駆虫可能なトリトラズリルは牛・豚のコクシジウムには認可されてます。 有性生殖・無性生殖両方に効能を示します。本院の使用経験で小動物(犬・ウサギ・文鳥など)に効能外使用は効果はあるようにおもいますがが、症例が少なくまだ詳細は不明です。使用の際は担当獣医師とよくお話ください。

■アセチルスピラマイシンSpiramycin Acetate 
 筆者はマクロライド系抗生剤のアセチルスピラマイシンもは犬猫コクシジウムに使用したことはあります。(ウサギは禁忌)使用した経験では確かにサルファ剤と同等の効能があるようにおもいます。
 医療ではアセチルスピラマイシンはマクロライド系抗生剤としての価値は低く、産科関係でトキソプラズマ(学名:Toxoplasma gondii)に使用される薬剤です。 トキソプラズマはアピコンプレックス門コクシジウム綱に属して動物のコクシジウムと分類が似ています。そのため効能があるのではと筆者は推測しています。
 サルファ剤で副作用がでる症例などは使用価値はあるとおもいますが、二重盲検などのデーターもみあたらず、開業獣医師の経験的な使用法で『有効』と判断してるにすぎないので、エビデンスとしてはサルファ剤より低い薬剤になります。


コクシジウム感染型oocystの生存期間、 
便に排泄されたオオシスト(oocyst)は1-3日で感染型oocystに変化します。

環境          生存期間
砂地(陽当たり)     4ヶ月
荒地(陽当たり)     6ヶ月
湿地           9ヶ月
樹木の多い陽影   18ヶ月
清水中         24ヶ月
乾燥鶏糞(陽影干し) 10ヶ月
乾燥鶏糞(天日干し)  7ヶ月

oocystの駆除法
熱湯   60度     30分
熱湯   80度       1分
熱湯   100度    1-2秒

熱風   80度      5分
熱風   100度     3分

消毒薬には殆ど抵抗します。

 


 

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【break time】
あ

 flower2木下沢梅林(3月)

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.15更新

おdogtigerrabbitヒアレイン点眼


  ヒアルロン酸はムコ多糖体の代表的な成分で細胞と細胞をつなぎとめる役割があります。角膜の上皮の細胞同士のつながりも、このムコ多糖体が占めており、そのためヒアルロン酸を点眼すると角膜の細胞同士がつながりが強まり、涙の水分を眼の表面を保てるような働きをします。涙は血管のない角膜に栄養を供給しており、涙の被膜が安定すると眼の乾燥が改善され、動物診療でもdogのドライアイ、またdogtigerrabbitの角膜潰瘍の治療によく使用されています。刺激のないことから使い心地が良い点眼薬です。

1本院で使用している防腐剤なし0.1%ヒアレイン点眼。主に写真左の使い捨てタイプを使用しています。右のPF( Preservative Free)デラミ容器(防腐剤なし)は標準点眼より、すこし大きな点眼剤で、注文制で扱っています。


1使い捨てタイプの防腐剤なし製剤は、0.1%(上)と0.3%(下)の2種類あります。


 

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投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.13更新

あbookアゾール系抗真菌剤 


 ご注意

ここ記されている薬剤は医療用薬品になります。
医療用薬品とは獣医師が診療して
作用・副作用を説明して処方できる薬剤をさします。

以上の理由で当院ではインターネットなどの購入や、
また他院で処方された場合の説明はおこなっていません。

詳細は処方された獣医師にお尋ねくださるようお願いします。

本院で処方希望の方は動物をつれてご来院ください。


 アゾール系は最も多く使用されている抗真菌剤で、真菌の細胞膜成分エルゴステロールの精製を阻害する薬物です。
 動物の細胞の細胞膜は主にコレステロールによってできています。真菌の細胞膜は主にエルゴステロールでできており、真菌と動物では細胞膜の主成分が異なります。
 アゾール系抗真菌薬のはこの動物と真菌の細胞膜の主成分の違いを利用して作られた薬剤です。エルゴステロールを阻害するため、真菌に対して選択的に作用が期待でき、エルゴステロールをもたない動物には害(副作用)がすくないようにセットされた薬剤です。

 構造的分類は①イミダゾール(窒素2つ、ミコナゾール、ケトコナゾール)と②トリアゾール(窒素3つ、フルコナゾール、イトラコナゾール)の2つの化学構造があります。

しかしアゾール系抗真菌剤にも副作用はあります。
①全身にある代謝酵素、P450(CYP3A4)を阻害しする点
P450は肝臓に多く存在するので、肝臓毒性あります。薬剤は肝臓排泄です。。

②胃のpHにより吸収の問題がある点
  空腹時の投与は薬剤の吸収はよくありません。食後、また食事と一緒にとる必要が多いです。
 
 これらの問題点は最新の薬剤になるぼど改善されていますが、各薬剤の長所、短所がありますのでよく調べてから投与する必要があります。
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■ミコナゾール Miconazole
 ミコナゾールは初期のアゾール系(イミダゾール系)抗真菌剤です。腸管からの吸収が悪くそのため人体薬では注射のみになります。錠剤はありません。動物では現在マラセブシャンプー(ミコナゾール2%含有)がよく使用されています。---------------------------------------------------------------------
■ケトコナゾール ketoconazole 
 1976 年にベルギー ヤンセン社で合成された、元祖イミダゾール系抗真菌錠剤です。 
 外国では1985年頃に販売されました。日本では錠剤は手に入りません。個人輸入のみです。後に日本でも経口薬(人用)の発売は検討されましたが、肝臓毒性が強いため錠剤は発売中止になり、ローションとクリームのみの販売になりました。

 欠点は初期の薬剤なため副作用が多い点です。全身にある代謝酵素、P450(CYP3A4)を阻害するので、薬剤の併用は注意が必要です。また長期使用時は肝臓のチェックを適時にすることを薦めます。このチトクロームP450は副腎でコレステロールから男性ホルモンまたステロイドホルモンを合成する時も作用します。そのためステロイドや男性ホルモンの分泌もおさえられます。クッシング症候群症例で、とくに猫で使用されているケースがあります。副作用を利用した処方になります。

 ケトコナゾールは吸収に胃のpHが関係します。ヒトでは胃内の吸収を最適pHをにする目的でコカコーラを服用すると良いことが記載されている専門書もあります。しかし動物にコカコーラは現実性はありません。空腹時は吸収は殆どありませんので、生物学的利用率を高めるには脂溶性が高い食事を、食後、また食事と一緒にとる必要があります。なおガスター®などを飲んでいる場合は胃のpHはアルカリに傾き、ケトコナゾールの吸収はよくありません。
 
  副作用は特に猫で多い薬剤です。食欲不振や肝臓毒性の可能性が25%で起きます。また主作用の抗真菌の効能も高く期待できません。犬では多くありませんが、高用量を長期使用したときに、肝臓毒性があります。ヒトでは男性ホルモン・ステロイドホルモンが減少して男性が女性化乳房のなったり、男性の機能が停滞した報告があります。なおケトコナゾールクルームの動物への使用は本院では禁止と考えています。
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イトラコナゾール Itraconazole(ITCZ)
 1980 年ベルギーのヤンセン社で合成されました。
抗真菌のスペクトルが広域でしかも強力な抗真菌活性を有するトリアゾール系抗真菌剤でケトコナゾールの欠点を補うことが目的で製薬されました。
 
 チトクロームP450の抑制はケトコナゾールよりありませんが薬剤の併用は注意は必要です。しかし肝臓障害も殆どありません。ステロイドホルモン・男性ホルモンの抑制もありません。肝臓でヒドロキシイトラコナゾールに変わります。未変化体イトラコナゾールとともに、この物質も抗真菌作用を示します。

 カプセルはケトコナゾールの性質を引きずっているため食事と一緒に採って効能を示します。2008年に開発された液体は胃pHに関係なく投薬できますが、可能なら空腹時が理想です。注射液は高張液なので、動物では使用は適してません。

猫に対する副作用も殆どありません。

 この薬剤は皮膚(角質層)に多く貯留することがモルモットの実験で証明され、皮膚真菌症の長期使用は2-3日に1回の投与でも十分な薬効は期待できます。

 しかし分子量が大きい薬剤なので髄液、眼には吸収はよくありません。投与量を増すことで膀胱内の真菌に効果を示す見解があります。
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■フルコナゾール Fluconazole [FCZ] 
 ファイザー製薬が開発したトリアゾールに属する薬剤です。抗真菌スペクトルはイトラkナゾールより少ないです。

 チトクロームP450の抑制はケトコナゾールよりありませんが、薬剤の併用は注意は必要です。肝臓障害も殆どありません。ステロイドホルモン・男性ホルモンの抑制はありません。

 錠剤の吸収率は良好で、薬剤吸収するために胃pHは関係しません。消化管から速やかに胃のpHに関係なく吸収し(80%以上)非常に水溶性が高く、すべての体液によく分布します。注射液も等張液で使用しやすいです。

猫へも使用も可能です。

 分子量が小さく脊髄脳関門も通過して髄液・膀胱を含む全身臓器への移行もスムーズであることです。半減期も30時間と長いことが特徴です。
獣医領域では多くは使用されいないので詳細なデーターがないことが欠点です。

 2010年に販売されたボルコナゾールはのフルコナゾールの拙い性質を少なくした薬剤で、フルコナゾールの第二世代とも称されます。


 

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アジサイ

 flower2山アジサイ(5月、雲取山)

 

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.11.10更新

あmagnifier眼軟膏とは


あ眼軟膏製剤テトラサイクリン

■眼軟膏
 眼軟膏は眼の表面の結膜、角膜に塗布する軟膏製剤です。眼の周りに塗る薬ではありません。
特徴は粘稠製があるため、点眼液にくらべて回数が少なく済む点です。
 眼軟膏製剤は7-10mmを塗布する記載が多くあります。
塗布した眼軟膏はその後結膜嚢に溜まります。そのため結膜嚢の大きさから推定して眼軟膏の量は3-4mmで十分と考えています。そして結膜嚢から吸収して効力を示すように設定されています。
 


あcamera転院症例 眼の周りに眼軟膏の塗布をしてひどくなったケース

  薬剤師に聞いた話ですが、眼軟膏は詳細に使用法を説明してもヒトではご年配の方で間違えて眼の周りに誤って塗布してしまうケースは多いそうです。動物診療ではどうゆう訳がcamera写真のように獣医師の指示で眼の周りに眼軟膏の塗布をしてひどくなるケースやまた皮膚軟膏を眼に塗布するケースにも遭遇したケースもありました。

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■眼軟膏と皮膚軟膏の相違
あcameraリンデロンA軟膏とリンデロンVG軟膏


 眼軟膏も皮膚軟膏もどちらの薬剤も製薬はワセリンがベースです。同じように見える薬剤ですが、この項ではcamera写真のリンデロンA軟膏とリンデロンVG軟膏を例に相違を説明します。

 眼科・耳科用のリンデロンA軟膏はステロイドはベタメタゾンリン酸エステルが主成分でステロイドのランクではDランクと弱い薬剤です。この軟膏は眼の中の角結膜に塗布して粘膜で吸収します。副作用を少なくして、眼の病変には効能があるような薬剤設定になっています。またリンデロンA軟膏は眼科用を含むので無菌製剤が薬事法で必要とされています。そして眼に塗り易いようにノズルが鋭敏になっています。

 リンデロンVG軟膏のステロイドはベタメタゾン吉草酸エステルでステロイドのランクではBランクになりやや強い薬剤です。一般に皮膚のステロイド軟膏は顔・体幹などの皮膚の厚さにより設定が異なり、塗布により吸収されて皮膚病に効能を示す強さの薬剤が含有されています。またリンデロンVG軟膏は皮膚製剤なので滅菌は薬事法で必要ありません。当然眼に対する毒性は不明で、皮膚軟膏を眼に塗布して副作用がでた場合どうするのか。薬剤がないからと言って安易に皮膚軟膏を眼に塗布するとこが禁忌である理由は了解頂けると思います。
   
 これらは共に成分名に「ベタメダゾン」が使用されますが結合する酸でステロイドのランクがかわれります
そのため両者は別ものです。臨床家から見た困った点は、これら薬剤は写真のように名前・形式も似ていて、注意して見ないと製品によっては、眼軟膏と皮膚軟膏の区別はつきにくい点です。製薬会社で名称・包装はわかりやすくできないものかと思います。

 また軟膏製剤は本来毛のないヒト用に出来ています。毛のある動物の皮膚に直接軟膏を使用すると舐めて炎症を起こす場合もあり、行う際には注意が必要です。



点眼薬と防腐剤・保存温度

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点眼剤と温度

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