小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2017.10.22更新

 

 

■寄生虫の人への感染 
 寄生虫は時代と共に減ってはきており、医学部の寄生虫学教室(医学では医動物の呼称ですが)も年々減少しています。 特に都会では寄生虫はないと考えている方もいるとおもいますが、人でも油断していると寄生虫疾患は存在します。減少はあっても絶滅はできないのが寄生虫の特長かもしれません。

■そこでこの項では動物の回虫が人に感染したケースを中心に話します。 人の寄生虫外来の医師の話では、犬回虫・猫ウルザネ条虫の感染は時々あるそうです。人では動物の回虫は居心地が悪く、人の眼、消化管などに迷入しますので、重症な寄生虫感染になります。検便では殆ど意味なく、視診、レントゲン検査、血清診断などを総合して診断します。
原因として
①人でも豚・鳥・牛の生レバーを食べたり、
②ペットと過度なスキンシップにより偶発的な感染(ペットとキス、同じ食器で食事を食べるなど)
③原因は不明
で人に動物の回虫の感染が報告されています。
 
 また寄生虫卵は産み落とされると結構長い期間感染力を持ちます。
 例えば研究でよく調べられている豚回虫の虫卵は土の中に入れば1年たっても感染力があるそうです。そのため生まれた年に駆虫したのみでは日頃散歩する犬や沢山ペットが集まる場所にいくことが多い場合や、また寄生虫駆虫薬の網の目を潜って、「ペットが回虫・条虫などの寄生虫に感染している可能性は考えられる。」これが人の寄生虫疾患を診療している医者の見解です。生まれた年だけ駆虫して100%駆虫できていれば、人の寄生虫外来にペットが原因の寄生虫で来院する訳ないからです。(生レバーを食べた場合は除く)ペットに少数の回虫が寄生した場合は、発見は検便のみでは不十分と考えられ、現実的にはできませんが、ペットも血清診断が可能なら、診断の補助に使用できるかもしれません。

■そこで現実的にはペットの定期駆虫が重要な訳です。
(ペットの定期駆虫期間はバイエル社のホームページに記載されているように3ヶ月に1回が理想です。
しかし治療費の件もあるので、著者の動物病院ではせめて年1回は薦めてますが、なかなか浸透はしません。)
 また必要に応じて、便の消毒を兼ねて、寄生虫卵の消毒も必要です。
寄生虫卵の消毒は100度の熱湯が一番です。 
 床がステンレス・タイルなどしっかりしていれば、100度の効果で虫卵は絶滅します。
 しかし熱湯をまく場所が土だと温度は80度ぐらいに下がり、虫卵はあまり死にません。複数回まく必要になります。 
 そのため鞭虫が感染時、家の庭が広くなくても感染源になって、完全駆除ができないのはこのためです。寄生虫卵の消毒はハイターのような消毒剤では大変です。濃度が濃くなると動物やオーナーも中毒になる可能性が有り注意が必要です。

以上まとめると寄生虫疾患を避けるには
①生肉を食することを避けたり、
②ペットとはけじめある生活をを心掛けること、
③またペットの定期駆虫の実施が
大切です。 

投稿者: オダガワ動物病院

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