小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2017.07.26更新

あchick猫の耳、化膿


 

あ
屋外飼育のネコの耳がはれて来院しました。付け根に喧嘩のあとがあります。

あ

あ
穿刺すると多量の膿がでてきました。

あ
膿を簡易染色で顕微鏡で診ると、好中球(++)、細菌(-)でした。

この膿は後日培養で、Pseudomonas 属(血液寒天++、純培養 カタラーゼ+、オキシターゼ+、OF試験 0)
が検出されました。

抗生剤の7日間投与で改善傾向になりました。

このような喧嘩による外傷は猫が外にでていた20年前はよく診ました。

最近は殆ど室内飼育のため、珍しい疾患になっています。


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【break time】
あ
glitter3獣医学部1年時学んだ、 母校の教養部校舎
取り壊される約半年前の写真namida(3月)

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.07.26更新

あtigerクラミジアが原因の結膜炎


あ
症状から猫カゼ(猫ヘルペスウイルス)と思ったていたらクラミジアが原因の症例です。

tiger3ヶ月の仔猫が来院しました。
両目の目やに、クシャミが主訴です。

あ結膜ゆぐい液、右目

あ結膜ゆぐい液、左目

以上、症状、ゆぐい液から猫カゼ(FVR)と細菌の二次感染と仮診しました。
インターフェロン、抗菌剤の点眼を処方しました。

 この症例はオーナーの理解もあり、眼結膜の細菌培養、遺伝子検査も追加しました。
(費用が高くなる欠点はあります。)


 

calendar検査結果は約1週間後になります。

 

すると

dire細菌培養は陰性

diredown arrow遺伝子検査は

あ予想された猫カゼ(猫ヘルペスウイルス)は陰性でクラミジアが陽性です。

このカゼの症状の症例は
猫カゼ(猫ヘルペスウイルス)のカゼではなく、クラミジアに対するカゼです。

クラミジアに対することが可能な眼軟膏を処方しました。


tiger2週間後の来院

あ

あ
右眼の細胞診

あ
左目の細胞診

 好中球がなくなり、結膜の炎症は多少ひきました。
まだクシャミがあるのでクラミジアに効果ある
経口薬も追加しました。


 

あ
経口薬を投与して3週間後、アイラインはなくなりよくなりました。
この症例は遺伝子検査ができたので、適格な薬剤の選択が可能でした。


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【break time】
あ
 glitter3瑞牆山(6月)

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.07.26更新

あchick2歳のセキセイインコインコ卵詰まり


 
あ
2歳のセキセイインコインコ、宮前区からの症例です。
蝋膜は青いですが雌です。


あ
触診で 腹部はおおきいです。

あ

あ
触診とレントゲンから 卵詰まりと診断しました。卵は中で割れているみたいです。

あ
腹部を押して卵を出しました。予想通り中で割れてました。
卵を出したあとすぐセキセイインコは正常に戻りました。

本症例のようにいつも簡単に卵がでれば助かりますが。


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【break time】
あ
 glitter3富士山剣が峰(8月)

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.07.23更新

あchick小桜インコの嘴


あ
3歳の小桜インコ、雄で世田谷区からの症例です。
嘴が過長なので3月に1回嘴切に来院します。


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【break time】
あ
flower2紫陽花(川崎市生田緑地、6月)

 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.07.21更新

あboarモルモットの直腸腫瘍


 

あ3歳のメスのモルモットが突然お尻から赤いものが出来てきたため来院しました。
地元川崎市多摩区からの症例です。

あ視診から直腸の一部が反転していると判断して摘出手術をしました。
出ていた直腸の腫瘍を出すと奥にもうひとつ腫瘍がありました。

あ摘出した腫瘍。

あ病理では直腸腫瘍とのことです。

現在はその後再発なく元気でくらしています。


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boarモルモットの体表のできもの

 
体表の腫瘍を3歳ごろからよく診ます。
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【break time】

あ
flower蓮(7月、不忍池)


投稿者: オダガワ動物病院

2017.07.12更新


あ
 文鳥の酵母系真菌と捻挫

生後2ヶ月の文鳥が、神奈川県伊勢原市からみえました。
 
 3日前に左脚を小屋にぶつけたことが主訴で本院を訪れました。
 レントゲンを撮りましたが異常なく、左脚が捻挫がレーザー治療をおこないました。
自宅では狭いケージに入れて動きを制限して様子を診るように指示しました。
また幼鳥は検便で原虫、真菌が診られますので来院時は必須です。

■検便 

酵母系真菌、糸状の菌糸が酵母様真菌です。
 検便で酵母系真菌の菌糸検出されました。
この文鳥は幼鳥で粟だまをメインにあげていました。 あわ玉を多くあげると、酵母系真菌は多くなる傾向になります。


 
 
幼鳥には粟だまだけではなく、パウダー餌も一緒にあげてください。
 酵母系真菌が多いと鳥は死亡する場合もあります。
 この文鳥も捻挫よりも酵母系真菌がたくさんいることが心配です。本日より餌をパウダーに変更してもらい、30度に保温してもらうよう伝えました。

 その後、食事を変更して、2週間後の来院では、捻挫もよくなり、酵母系真菌はなくなっていました。 

  【break time】

あ
flower2百合(ところざわゆり園、7月)

投稿者: オダガワ動物病院

2017.07.07更新

あchick鳥類の筆毛


あ

 セキセイインコは換毛は季節性はありませんが、このような筆毛がある時期が換毛期です。
この筆毛を嘴で破って新しい毛がでてきます。
chickright arrowネクトンバイオをあげる最適期です。
この時期間違えても人の皮膚用軟膏など塗らないようにお願いします。
本院では軟膏の誤使用例を時々診ます。
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あ文鳥の換毛は7-9月ですが、多少個体差はあります。

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あ文鳥の7月、別の症例、太い毛(筆毛)が多く、背中をよく掻くことで来院しました。

あ筆毛を顕微鏡で拡大すると、このように毛が沢山入っています。
筆毛の回りの被膜を嘴で破るので、文鳥は痒そうに診えます。
chickright arrowネクトンバイオを処方しました。


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chick文鳥(学名:Padda oryzivora)の条虫(Taenia)感染
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chick打撲とメガバクテリア(マクロラブダス)感染のセキセイインコ
chickハト回虫虫卵と成虫標本
chick小鳥診療に慣れた動物病院で検便をお勧めします。


 【break time】

あflower2百合(ところざわゆり園、7月)


 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.07.07更新

あtiger『猫のカゼ』、FVR感染 


  FVR感染の原因は猫ヘルペスウイルスの感染でおきます。幼少期と10歳を超えた猫に多く診られます。
 仔猫の頃、FVRという『猫カゼ』に感染した場合は、どんな猫でも加齢とともに発症する可能性があります。仔猫のころ罹患した『猫カゼ』が治っても、原因のヘルペスウイルスは死滅した分けではなく、感覚を司る知覚神経の根元にある神経細胞内に潜在しています。
 加齢、ストレス、出産などで、免疫状態が低下するとヘルペスウイルスは末梢神経を伝わり、鼻、目でウイルスを排泄するためくしゃみ。目やにの症状をおこします。

 70%位の予防効果がワクチンがあるので、投与が最適です。
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■ネコの幼少期のFVR感染について。
 母猫は出産時の免疫を最大限に落とす状態になります。出産する母ネコに「猫のカゼ(FVR感染)」の既往歴があると、ヘルペスウイルスは神経細胞から末梢に出現します。
 出産後母猫は子猫を舐めますので、生まれた子猫にヘルペスウイルスを感染させてしまうことになります。そのため子猫は「猫カゼ状態」でよく保護されます。

あこの症例は3ケ月の仔猫のFVR感染です。二次感染もなく、軽度だったため、
インターキャットの点鼻のみで3-4日でよくなりました。

あ
この症例は2ケ月の仔猫のFVR感染です。二次感染も診られ、重度なので、抗ウイルス剤、抗生剤の投与を考慮しました。

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■老猫のFVR感染について。
  再活性化される原因は上記の加齢、ストレス、出産に加え、癌や糖尿病など免疫の働きが弱くなる病気に罹患した場合、またステロイド剤、免疫抑制剤など免疫の働きを弱める薬剤を使用しているとおきやすくなります。そのため10歳を超えたネコでFVR症状がよく見られます。
ヒトも帯状疱疹というヘルペスウイルス感染疾患はあり、健康状態が良くないと、ウイルスが末梢に現れ肋間痛などをおこしやすくなるそうです。
a

  15歳でく鼻水、目やにを呈して来院した症例です.このような『ネコ風邪』症状で来院した場合は礎にヘルペスウイルス感染があるケースが多いです。治療には抗ウイルス剤・抗生剤の投与が必要です。 
 鼻水は、鼻の穴の奥にある、鼻腔の表面の鼻腺という分泌器官で作られる粘液と、粘膜からにじみ出る水分が合わさった成分です。50%は鼻を加湿しますが、すぐに蒸発します、残り50%は自然に飲み込まれています。鼻水の役割は大きく分けて二つあります。一つは鼻から吸い込まれた空気に湿気や温度を与えて肺に適切な空気を送る作用があります。。もう一つは鼻に入った異物を排泄ささせます。ウイルスなどが粘膜につくと、その刺激が脳に伝わり、異物を排除しようと自律神経を通じて「鼻水を作れ」と指令が出ます。この状態がこのネコです。                                                  
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■診断
 
一般的には臨床症状からFVR感染を疑います。しかし転院症例など時間が経過した場合は臨床症状のみでは判断しずらい場合もあり、ネコ上部呼吸器疾患の遺伝子検査をお薦めしています。しかし検査料金が高くなる点が欠点です。

あアイデックス社の遺伝子検査

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■治療
 ヒトは視覚で味覚を判断しますが、猫は嗅覚で味覚を判断します。そのため『猫カゼ』で鼻の嗅覚が失られることは大変なことです。猫は食欲がなくなると36時間で脂肪肝を発症します。そのため必要に応じて薬剤とは別に強制給餌が必要です。『猫カゼ』に加えて、脂肪肝の治療も必要な場合も生じますが、この状態になると治療しても死亡率が高まります。また完治には最低1ヶ月を要します。とくに肥満の猫は注意です。

あ

 抗ヘルペスウイスル剤の投与が最適ですが、欠点は薬価が高い点です。
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あ L-リジン製品はサプリメント製剤です。著者はヘルペスウイルスの治療には高い効能は示しませんが、予防効果はあると考えています。欠点はL-リジンそのものは嗜好性の良いサプリメントとはいえない点です。食事に混ぜたばかりに、猫の食欲が落ち体調を崩したケースもあり注意が必要です。 しかし最近はメーカーの企業努力で、かつお風味、チュアブル製剤も販売されて、よく食べてくれるようにはなりました。
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インターフェロン製剤のインターキャットはすでに感染した細胞には効果はありません。しかしあらたな感染の予防は可能です。注射、点鼻などで使用します。
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 抗生剤は二次感染をおこしている場合に使用します。


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right arrowtiger猫白血病(以下FeLV)感染とは
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  【break time】 

あflower2ケシ(東京都薬用植物園、5月)


 

投稿者: オダガワ動物病院

2017.07.07更新

あtiger遺伝子診断診断した猫ヘルペスウイルス結膜炎


あ

あ

 1歳の避妊済みのアメリカンショートヘアーです。結膜炎を繰り返すため来院しました。涙液量(STT-1)は右眼は25mm/min、左眼は30mm/minで、フルオルテスト、左右眼とも正常、結膜の細胞診は左右眼とも白血球が散在されました。原因の特定につながることを期待して、猫上部呼吸器パネルの検査をおこないました。

あ

 結果は(上記)猫ヘルペスウイルス感染が陽性を示しました。仔猫のとき猫ヘルペスウイルス感染に罹患すると、ウイルスは三叉神経に感染し潜みます。潜んでいたウイルスは『ストレス』、『免疫の低下』などにより、末梢神経を伝わって移動して、眼瞼に到達して結膜炎をおこします。ヒトでいう帯状疱疹に似たような発症をします。

 治療には抗ウイルス剤の投与が大切で本日より始めてもらいました。抗ウイルス剤は初期のほうが効能は診られます。この症例は少し時間がたっているので時間はかかると推測しています。


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投稿者: オダガワ動物病院

2017.07.07更新

おtiger猫免疫不全ウイルス(通称、猫エイズ)とは


 猫免疫不全ウイルス(以下FIV)はレトロウイルス科 レンチウイルス属の感染でおき、これまで世界中で発見されています。タイプがA,B,C、D、E、Fと6種類あります。ヒトエイズと病態が似ているので通称『猫エイズ』とも呼ばれています。なお『猫エイズ』はヒトには感染しません。FIV検査は新たに猫を飼育した場合や、去勢・避妊手術の前にFeLV、FcoVと併せて健康状態を把握することで行うことをお薦めしています。

 FIVに感染しても猫は急死することは幼猫期を除き殆どありませんが、長期的には免疫が抑制されて猫の寿命は短くなる傾向になります。咬傷が主要な感染ルートなため、縄張り争いなどで喧嘩の多い雄猫は雌猫にくらべて2倍の感染率があります。室内飼育猫と室外飼育猫、また健康猫と慢性疾患猫をくらべると前者は高いFIV陽性率を示します。そして年齢の増加とともに感染率は上昇する傾向にあります。国別の感染率を調べるとスイスでは1%、北米では1-5%、ニュージーランド9%ですが、猫を飼う文化があって、国土が狭い日本、イタリアは12%もの感染率があります。我が国ではこの結果が礎で猫の室内飼いが薦めるられるようになりました。私の動物病院のある川崎市多摩区では、開院した20年前は約半分は外猫でしたが、ここ10年は猫20匹中1匹ぐらいの割合でしか外猫は来院しません。

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■感染様式

水平感染
 咬傷が主要な感染ルートです。感染猫の血液、血漿、唾液などにウイルスが存在します。咬んだ猫の口腔内に出血を伴う病変がある場合は伝播効率が高まります 。グルーミングや食器を介した感染はありません。同居猫には派手な喧嘩がなければ感染はおこらず、まずおきません。交尾による異性間感染 生殖器を介した感染は明らかではありません(精液中にウイルスは存在しますが。)交尾時雄は雌の首筋を噛んでおこなうのでそのため感染すると推定されます。
垂直感染
  乳汁中にウイルスは存在しますが、母猫から子猫への周産期の感染は少ないです。母猫の感染時期やウイルス株の性状が影響します。

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■感染経過
 咬傷
に侵入したFIVウイルスは、皮膚樹状細胞で増殖して、その後もリンパ球、単球、マクロファージ等に感染します。特にウイルスを排除しようとして活性化したCD4陽性Tリンパ球に感染します。FIV感染Tリンパ球はアポトーシスにより死滅し、長い年月をかけてヘルパーT細胞が枯渇して免疫不全に陥ります。感染後4-8週で抗体は陽性になり、血液からウイルスが分離されます。
 FIV感染はヒトエイズ同様治すことはできませんが、ヒトのエイズ治療と同様、次のステージに進まないようにストレスをなくすことで長生きできたケースもあります。

あcamera写真1 FIV陽性で5ヶ月の猫、猫カゼは治らず死亡例

 そのためFIV感染後の臨床徴候に基づき 5 病期に分類され今の状態を把握することが大切です。最初に見られるのは急性期(AP期)で抗体陽性とほぼ同時に発熱・好中球減少・リンパ節腫脹の症状が見られ、数週(1-2ヶ月)~数ヶ月(12ヶ月)持続します。成猫ではこの状態を把握できない場合もありますが、幼猫はこの時期に細菌性肺炎、腸炎で死亡する場合もあります。(camera写真1)急性期の臨床症状がなくなると無症状キャリア期 (AC期)に入ります。この時期は2-4年位で無症状キャリア期から年間18%が次のステージに進むとされいます。現状ではこの時期を認識しQOLを高めることが重要です。発症のサインを早期に察知できるよう注意します。すべての猫が発病してこの先のステージにいく訳ではありません悲観的にならないことも大切です。その後、持続性リンパ節腫大期(PGL期)に入り 全身のリンパ節が腫脹 しは2-4ヶ月続きます。またこの時期から様々な臨床症状がみられます。こcamera写真2 FIV陽性で口内炎の症例

 次にエイズ関連症候群(ARC期) に入ります。この時期は平均5才(個体差多い)でおき数ヶ月~1年位続きます。リンパ節腫脹、慢性の口内炎(camera写真2) 慢性の呼吸器病、皮膚病などがおき、その後エイズ期(AIDS期) に入ります。ARC期の症状に加え、削痩、貧血 、 白血球減少、悪性腫瘍などが起きます。CD4陽性Tリンパ球の減少がおき、 日和見感染が原因で慢性難治性の疾病に悩まされ、猫の身体的・精神的な負担になることが多いです。

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■診断・予防

あcamera写真3 FIVの検査 陽性例 左側に青い点が見れます。

 FIVの検査は血清診断が一般的です。(camera写真3)ELISA、免疫クロマト法およびウェスタンブロット法によりFIVの構成蛋白に対する抗体を検出します。血液より15分で診断できます。注意点として母猫がFIV陽性だと子猫は6ヶ月までは移行抗体の関係で陽性と表示されることはあります。この場合はFIV感染とは考えにくい場合が多く、臨床症状とあわせて考慮する必要があり7ヶ月以後に再検査が必要です。しかし母猫から子猫への胎盤を通じてFIV感染はない訳ではありませんが症例は少ないです。(camera写真1)

 最も確実な予防はFIV感染猫との接触を防ぐことです。また新しく猫を飼う場合にはウイルス検査を行うまで隔離する必要があります。検査をして陰性なら猫を屋内で飼育すればFIV感染は殆どありません。また闘争の防止のため避妊、去勢手術を行うことも大切ですが、去勢・避妊手術の前にFIV検査(FeLV、FcoVと併せて)をして手術前に健康状態を把握することは大切です。
 FIVに対する不活化ワクチンが市販されていますが、6つある型のうち一部の型にしか防御効果はありません。この点を了解いただければ、屋外にでることがある猫にはワクチン接種が推奨されます。ワクチン接種猫の注意点として、現行の検査キットでは抗体陽性となり、実際に感染している猫との鑑別が困難になります。特別なELISA検査による鑑別が必要です。あらたな動物病院を受診する際にはオーナーがワクチン接種歴を正確に把握することが大切です。


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投稿者: オダガワ動物病院

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