小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2015.01.01更新

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rabbit仔うさぎの下痢  


  仔うさぎは生後3週間は母乳のミルクオイルクロットが病原微生物を防ぎます。
3週齢で離乳して盲腸の微生物叢が安定するま生後3ヶ月位はウサギにとって細菌性腸炎をおこしやすい時期です。
この時期は微生物叢が安定するために胃のpHは乳児期の5.0-6.5から正常pHの1.0-2.0に変わる時期です。
発酵性の高い炭水化物食、アルカリ環境を誘起する低繊維食(揮発性脂肪酸産生の減少、結腸の運動性パターンの変化)の減少や高蛋白食(アンモニアへの分解)、抗生剤の不用な投与、ストレス(結腸紡錘へのアドレナリン作用によって腸の運動弱まる。)などがおこると離乳にた仔ウサギに水溶性下痢がおこり死亡する場合があります。

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■3ヶ月のロップ・イヤーの症例

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昨日から軟便が止まりません。

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糞便検査ではコクシジウムは陰性で、1日に数え切れないほどの軟便をします。 

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 グラム染色では常在する細菌、酵母様真菌がみられますが。他に病原性の真菌が多くみられました。このような下痢の場合脱水を伴い2-3日で死亡してしまうケースが殆どで、この症例も下痢止めを投与しましたが翌日なくなりました。

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■5ヶ月のウサギのの症例

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本症例は5ヶ月のうさぎ雌です。昨日から軟便が止まりません。食欲はまだあります。糞便検査では症例1同様コクシジウムは陰性で、1日に数え切れないほどの軟便をします。そこで当院では特殊な整腸剤を処方しました。

■その後
この症例は予想に反して3日後には回復しました。この時期の下痢は殆ど死亡していたので良かったです。食欲があれば十分に回復は見込めるみたいです。


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投稿者: オダガワ動物病院