小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2014.11.05更新

おrabbitウサギのツメダニ症


 門歯の過長で以前から診ていた8才のウサギの皮膚に急に『ふけ』がおおくなったため川崎市宮前区から来院しました。

8才になり最近急に「ふけ」が多くなったとのことです。

 
    ツメダニ    ツメダニの卵
 皮膚検査して、顕微鏡で観察すると、ツメダニとツメダニの卵が検出されました。

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■生活史、発症年齢
 このツメダニは、終生宿主上(ウサギの皮膚の上)で生活します。(卵→幼ダニ→若ダニ→成ダニ)。幼ダニは皮膚を刺す行為をおこないます。気温にも異なりますが3-5週齢が寿命です。
 症状は痒みはある場合とない場合があります。本院では年をとったウサギでよく診ます。(本症例も8才)ウサギの飼育は外部の動物と接触がないことが殆なため、購入時よりツメダニは感染していたと推測されます。若いウサギでは抵抗力がありますが、ツメダニの寄生数が多い時やまた抵抗力の弱い場合は発症することもあります。
 ヒトも刺し、時々オーナーの手に赤い点々を診ることがあり、だぶんツメダニにさされた後ではと推測しています。

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■治療
 
レボリューションは本来は犬猫用ですが、ウサギに効能外使用できる薬剤のひとつです。皮膚に滴下するのみの薬剤で1ヶ月の効力があります。ツメダニは14-20日位で良くなります。月1回で最低3ヶ月の使用を薦めています。1回のみでは再発します。

 


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投稿者: オダガワ動物病院