小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。

2011.07.13更新

 

chickセキセイインコの捻転斜頚

  

 

 人の「斜頚」は胸鎖乳突筋や、僧帽筋(そうぼうきん)の異常で発症する首の筋肉の病気です。動物の場合、首の筋肉の病気ではなく、神経症状のため、人と区別して「捻転斜頸」という用語を使用します。、内耳の「前庭部」(三半規管と蝸牛の間の部位)が障害された場合において認められる症状のひとつです。

 前庭障害には「末梢性神経症状」 と、生命維持に不可欠な「脳幹」が障害されて起こる「中枢性神経症状」とがあります。前庭障害が進行すると、首のねじれがひどくなり、体が回転したりうまく歩けなくなることもある。また、眼球が不随意に左右(水平)や上下(垂直)、あるいは振り子のように揺れ動く「眼振(眼球振盪)」が現れたり、吐き気が出ることもある。
 この眼振の動き方で障害部位を判定できる場合があり、「水平眼振」の場合は末梢性、「垂直眼振」や「振り子眼振」の場合は中枢性が考えられる場合が多いです。
 また、末梢性の場合は眼球の運動を調節する神経が障害され、通常悪い側の眼球が縮瞳して奥の方に引っ込み、瞬膜が出てくる症状(ホルネル症候群)が現れることも あります。一方、中枢性の場合、顔面まひや手足の運動異常などの脳神経症状が現れることもあります。

 以上が動物の診療指針ですがこのセキセイインコの症例は眼振はなく、時々ひっくり返ったりしてました。意識の状態は普通でした。発症して3ヶ月たってオダガワ動物病院にセカンドオピニオンで来院した症例です。
意識の状態が普通であることなど考えて末梢性の捻転斜頚と診断しました。

 来院が早けれな、捻転斜頚は犬では特発性症例やウサギのエンセファリトゾーンがららみの症例は以外と治ってしまいます。しかしこの症例は発症から時間がたっていること、犬、うさぎのデーターをそのままセキセイインコに通用する訳ではないので、無処置で帰宅しました。





作者: オダガワ動物病院