小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2011.02.19更新

オダガワ

rabbitうさぎの急性毛球症
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 ウサギの急性毛球症は突然おこることがあります。うさぎが急に写真のような状態になったときは注意が必要です。周りに関心をしめさず動きません。また体温もさがり気味になります。このような場合、急性毛球症をおこしていることが多いです。

 

 

 

 

 

 

 夜帰宅したところ、急にうさぎがうごきが悪くなり時間外に川崎市高津区より来院しました。2才半の雌のネザーランドドアーフです。
触診で腹部左側が張っていて、毛球症の疑いました。
全体に少々冷たい様子です。

 

 

 

 

 

 

 このうさぎの体温は36.5度でした。(正常体温は38.0-40.0度)
どうゆう訳かうさぎは病気になると体温は希にしか上昇しません。すぐに下降します。この状態は人の低体温症に類似していると筆者は考え治療計画を立てています。
 
うさぎの体温を計る場合は、十分に保定に注意しておこなってください。家庭用の体温計で可能ですが、下手な人がおこ なうと骨折されたケースもありました。測定は人と異なり、肛門に体温計を入れます。


右下像                   左下像                     背腹像
 

 胃ガスは右下・左下で移動がありました。胃腸の蠕動亢進薬を投与しました。また補液して保育器で保温をしました。この症例は反応よく3時間で回復しました。

毛球症は多くはありませんが死亡する病気です。上記の症状があるときは、早めにウサギ診療可能な動物病院への来院をお薦めします。


●参考資料 人の低体温症
 低体温症は、体の外に奪われる熱と自分で産生する熱 のバランスで、奪われる熱が多いときに体温が維持できずに起こります。従って、それほど寒くない環境でも、栄養が足りなかったりすれば起こりますし既往症 のある方のほうがかかりやすいとされています。避難所生活や海山の遭難時におきます。手足が冷たくなったり、寒くて震えます。人では体の中心の温度が35℃まで下がると低体温症ですが、震えは 中心の温度が37℃から始まり、体に警告サイ ンを出します。ここでのんびりしていると、本当に低体温症になります。震えがあるのは、熱を上げるエネルギーが残っている証拠です。ここで保温などをおこない、改善するのが一 番安全です。


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作者: オダガワ動物病院

2011.02.15更新

オダガワ

rabbitセキセイインコの痛風

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 生後1歳のセキセイインコが痛風疑いで来院しました。黄色い結節がたくさんあり、痛みがあるやしく歩行も足を引きずっています。痛風薬の投与で快方になりました。しかし薬剤をやめると再発します。その後遠方に引っ越されたため、5年間近く薬剤を送付した疾患です。

                        

 

 

 

 

 

他院で、痛風と診断され、セカンドオピニオンでの来院です。 

                        

 

 

 

 

 

 

拡大すると、左足の結節が多数みられました。ここ1週間でとにくひどくなったそうです。また全体に毛抜けてきたそうです。

 本院では細胞診で結節より、針状物質が沢山検出されて、痛風と確定診断しました。 また検便でメガバクも少しみられました。

■処置
 セキセイインコの幼弱鳥の痛風は人の痛風薬が効果を示す場合があります。
本日より投与を開始しました。
 毛抜けにはネクトンs・バイオの投与をおこないました。またPBFDの検査もすすめましたが、この点は了解は得られませんでした。
 メガバクには抗真菌剤の投与をして、通院してもらうことにしました。

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●参考資料・人と痛風
 
人も小鳥も血液中の尿酸値(UA)を計る場合もあります。尿酸値が7.0mg/dl以上だと、関節などに沈する場合もあります。人では尿酸値が高くても、痛みを訴えない場合もあります。しかし痛風部位を打撲すると、打撲部位に好中球が遊走されて、炎症がおきると激しい痛みはおきます。そのため普段から尿酸値は薬物でさげることが重要です。一説によれば人の痛風の痛みは洗濯ばさみは夾んだ時の4倍もあるそうです。

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作者: オダガワ動物病院

2011.02.01更新

 

 

 

 

 

 

 

そ嚢がおおきなセキセイインコ

 5歳の雌のセキセイインコが倒れて、緊急状態で夕方4時に来院しました。以前にかかっていた動物病院で、そのうが大きいので、食事制限をすようよに指導されたらしいです。
来院時は、低体温、羽毛は膨れていました。ベジタブルサポート、抗生剤、ステロイドをそのう内に投与し、30度に保温しました。夜の8時ごろより、(写真左)意識も回復して、自力で餌も食べだしました。夜7時ごろに尿検査では、グルコースが低く、低血糖をおこしていたことが、予想されます。翌日レントゲンを撮りました。


 

 

 

 

 

 

 


卵管内と推察される部位に、卵材がありました。過骨症も存在して、相当長期間、持続発情になっていることが予想されているレントゲン像です。 

 

 

 

 

 

 

 

 安全をきしてイオヘキソールを投与して、レントゲン造影をしました。投与後、数時間後には造影剤は排泄されました。

以上の見解より、十分に消化管は動いているので、食事の制限は必要なしと判断しました。

またこれだけそのうがおおきいにもかかわらず、体重は36gです。逆にやややせ気味のセキセイインコでした。現在、自由給仕で、経過観察中です。
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作者: オダガワ動物病院